Amazonの新タブレット(Kindle Fire?)がそこそこ受け入れられるだろう理由

Amazonがタブレットのような製品を、2011年9月30日にニューヨークで発表するというと言う。

On Wednesday, Amazon Will Unveil The “Kindle Fire”

TechCrunchなどの記事によれば、Kindle Fireという名称で、Androidベースの7型カラー液晶を搭載したものになるという。

おそらくこの製品は、当初の主戦場となる北米ではそれなりの人気商品になるだろう。
iPadやAndroidタブレットなど多数の製品が販売されているが、売れていると言えるのはiPadのみだ。そんな市場だがKindle Fireはそれなりに売れると思われる。

最大の理由はAmazonがコンテンツ流通を握っている点にある。
北米ではKindle用の電子書籍、MP3による音楽に加え、テレビドラマや映画までもオンラインで電子的に販売している。
Amazonから様々なコンテンツを購入している方にとって、これらのコンテンツをそのまま利用できるようになるタブレット製品は魅力的なものになるだろう。

いくらハードウエアの性能を高めてもコンテンツがなければ、ユーザーの満足度を高めることはできない。もちろん、ハードウェアの完成度もある程度高くなければ話にならないが、現状のKindleをみるかぎり、ここは及第点のハードウェアとなっているだろう。
価格も$250ほどになるそうで、このクラスの製品は$300から$400なので、安いと言える価格帯だ。これで充実したコンテンツがあるなら、売れない理由は無い。

日本でも電子書籍などに関しては、既存の利益団体が将来を見据え協業したり失敗したりしているようだが、フィーチャーフォン向けの漫画など例外を除けば、それなりに成功していると言えるところはまだ無い。
どこの権利団体なども、コンテンツの電子化はやる気はある物の、どうしたらいいかわからない、自社の利益を優先するばかりでユーザーに使い勝手のいい物が提供できていない出来ないというのが現状のようだ。

日本ではどれもイマイチだが、既に電子書籍などのAmazon、音楽などのiTunesなど北米市場では各分野での成功モデルが多数存在する。そこにうまくそこそこ魅力的な自社のハードウェアを提供できればiPhoneやiPadのようにヒットとなり、自社のサービスも利用者が増える。

Kindle Fireも同じように受け入れられる可能性が高い。

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