クレジットカードのゴールドカードは見栄を満たすため

クレジットカードは日常生活に便利に使えるし、現金を持ち運ぶのに危険な海外旅行では必須と言っていいものだ。
そのクレジットカードには通常のカードに加え、ゴールドカードなどと言われるプレミアがついたカードがある。

ゴールドカードは、大企業で役職がついていたり、ある程度社会的信用度が高いとダイレクトメールなどで勧誘がくるようになる。
通常のカードを普通に使用しているだけでも、ある程度の金額を使い続け、しっかりと支払いをしていれば30歳に満たなくても案内が届く事がある。

招待状には、ステータスが高い方にだけ送る特別な招待状など、それっぽい宣伝文句が書かれているが、要するに人間の見栄を満たすための売り文句に乗せられてしまう人を標的にしていると思っていいだろう。
もちろん、ゴールドカードには付帯のサービスが通常のカードと違う物もあり、海外旅行保険やその他のサービス内容が異なる。
このサービス目当てにプレミアの高いカードに加入するのは自由だが、基本的にゴールドカードの価値は人の見栄を満たすためにあると思っていいだろう。

クレジットカード会社としては、多少サービスを高くしても、年会費などが高くなるし、見栄を満たすために使用も増えるだろうから、それによる手数料収入の増加も期待でき、高収益の会員にする事が出来る。
この手のカードをあまりみた事が無い方にしたらすごいと思うかもしれないが、ある程度社会の仕組みがわかってくれば、この程度の見栄は何の意味も無い事が身にしみてわかっているのがまともな大人の感覚だろう。

アメリカンエクスプレスはゴールドの上に、プラチナ、センチュリオン(通称ブラック)などさらに上のクラスを設定しており、見栄を重視する方には魅力的なクレジットカードと言えるだろう。
実際、センチュリオンは年会費も非常に高額で、その会費をよく支払っているなと感心する方も多いだろうが、それで人間の価値が決まるわけではない事は誰でもがわかる事だ。

見栄はどうでもいいが、出張など含め海外旅行が多い方など、保険などの付帯サービスと年会費のコストが合うならゴールドカードなどのプレミアの高いカードを選んでもいいだろうが、通常無駄になる事も多くしっかりとコスト試算をした方がいいだろう。

レストランでいい席にしてもらえる、ホテルでアップグレードされるというような事もよく聞くかもしれないが、そんな事はほぼ無い。そもそもレストランで支払いの前にクレジットカードの色など聞かれる事すら無いので、いい席にしてもらえるわけが無い。ホテルもそんな客が来るたびにアップグレードしていたら部屋がなくなる。
旅行の手配を電話一本でしてもらえるというのも、普通の旅行代理店ならどこでもやっているサービスだ。

身の丈にあった消費生活をする方なら、一般のクレジットカードで十分だ。
見栄ということなら、ゴールドどころか、アメックスのセンチュリオンくらいにならないと話にもならない。

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