携帯ゲーム機の現状 (2011年1月)

本格的な携帯ゲーム機は任天堂のゲームボーイが始まったと言ってもいいだろうが、それがより一般化したのが2004年にリリースされたニンテンドーDSだ。
ニンテンドーDSは2010年3月時点で1億3000万台ほどが売れたゲーム機で、同時期に発売されたソニーのPSPは5000万台強が販売されたようだ。

ニンテンドーDSの普及と同時期に携帯電話の機能が向上し、インターネットがよりパーソナルな使われた方をしている点も注目だ。
一般の携帯電話(フィーチャーフォン)は2007年頃からちょっとしたゲームなら問題なく動作するようになり、iPhoneなどに代表されるスマートフォンはさらに大画面でゲームが楽しめるようになっている。
FacebookなどSNSサイトでのゲームも一般化し、日本でもmixiや各種ゲームサイトが各種登場しパソコンや携帯電話などで、様々なゲームを楽しめるようになっている。

専用ゲーム機を購入する必要のあるニンテンドーDSやPSPはより作り込まれたゲームを、専用コントローラーで操作するので、ゲーム好きの方には欠かせない製品だ。しかし、出先などでちょっとした息抜きに簡単なゲームをやりたいような方にとっては専用端末が不要で、手持ちのパソコンや携帯電話などでゲームが出来れば十分という方も増えている。後者の短時間で楽しめるゲームをカジュアルゲーム、それを楽しむ方をカジュアルゲーマーなどと呼ぶこともある。例えば携帯電話の年間出荷台数は12億台という、ニンテンドーDSが6年ほどかかって達成した数字の10倍の規模となっている。

年間10億台を超える携帯電話のかなりの割合は、数千円で販売されている通話機能くらいしかないシンプルな携帯電話ではあるが、それなりにゲームも楽しめるような機能を持っている携帯電話も多数販売されているのが実情だ。
パソコンの販売台数は年間3億台で、その半分はビジネスユースと見られているが、より高価なパソコンでさえ、ゲーム専用ハードウェアよりも数が出ていることがわかる。

既に、ゲームしかできない、ゲーム以外の機能はおまけ機能のようなハードウェアよりも、ゲームも出来るハードウェアの方が圧倒的に数が出ている。
作り込まれ、一通り楽しむにも時間がかかるゲームよりも、短時間で楽しめるカジュアルゲームの方が圧倒的に数が出るだろう事は容易に予想できる。

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