スマートフォンの新製品を予測するために何をチェックすべきか

パソコンの新製品は、インテルなどのプロセッサー(CPU)のロードマップとWindowsなどのOSの状況で、これからどんな機能の製品が出てくるかはある程度予想できる。
最近ならこれにくわえて、SSDやメモリー、液晶などのモニター技術、バッテリーなどの技術も踏まえると、より深くわかるようになる。

スマートフォンの場合も、パソコンと同様に主要チップなどの状況をチェックすればいい。しかし、技術が入り組んでいるため単純には行かないのが現状だ。

プロセッサー
ARM系が使われることがほとんどだが、製造メーカーのプロセス技術、アーキテクチャの2つをチェックする必要がある。
プロセッサーはAppleのように独自チップを採用することもあり、ここにグラフィック機能も含まれている。また、メモリーもチップ内に内蔵していることもありメモリー技術も重要だ。

ベースバンドチップ
ベースバンドチップは、通信機能に関するチップでプロセッサーに次いでスマートフォンでは重要な部品となる。
最近は3Gから4Gへの世界的な移行期であり、LTEなどへの対応がどうなるのか気になるところ。2012年頃に販売される主要なスマートフォンは4G対応品を搭載する可能性があるが、4G対応のベースバンドチップの開発状況などをチェックしよう。

液晶
液晶も主要部品の一つだが、解像度は現行品で人間が使用するには限界近く、これ以上の性能向上はあまり意味がない。明るさ、薄さ、消費電力、色、屋外での視認性など性能向上の余地はまだまだ多い。
液晶以外にも有機ELを使う例もあり、液晶などの表示機能は非常に重要だ。

バッテリー
バッテリーはリチウムイオン系が使われている。スマートフォンではバッテリー駆動時間が非常に重要であり、今後少しずつ容量は増えるだろうが、技術革新がない限りは一気に増えることはないだろう。
リチウムイオン系のバッテリー以外の状況なども踏まえて状況をチェックしておこう。

ストレージ
いくらクラウドが進化しても、手元にある程度のデータを持っておかないと、そのたびにダウンロードするのでは時間がかかるし、通信網も混雑する。
ある程度のストレージ容量が必要になるが、現状の使い方では一般的に32GB程度あれば問題ない物の、64GBやそれ以上の容量を内蔵するようになる可能性もある。フルHDの動画を、スマートフォンからフルHDテレビにデータを転送し視聴するような使い方も考えられ、容量は多ければ多いほどよくなる。
SSD技術はゆっくりと向上するだろうが、その状況をチェックしておこう。

その他主要部品
ほかにも様々な部品が採用されていて、一つでも欠けたらスマートフォンを構成できなくなる。プロセッサーなどに比べると目立たないが、細かな部品の開発状況もチェックできればさらに正確な情報となる。

OS
スマートフォンの主要なOSは、AppleのiOS、GoogleのAndroid、MicrosoftのWindows Mobile系だ。
これらメジャーアップデートは2年前後で行われるし、マイナーアップデートも半年おきなどにあり、かなりの機能が追加・向上するので、OSの状況はパソコン同様に重要だ。

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