日経ビジネスなどの記事によると、2011年11月にauから次期iPhoneが発売されるという。
AppleのiPhoneは確実に売れる人気商品だが、どの通信キャリアから販売されるかはAppleと通信キャリアとの交渉によって決まる。一部の国と地域ではunlocked(SIMフリー)な製品でどの通信キャリアでも使用できるようになっているが、日本で販売されているiPhoneはソフトバンクでしか使えないようになっている。
これは、ソフトバンクとAppleの契約内容がそうなっているからだと予想されるが、ソフトバンクとしてはドコモに追いつきたいので、人気商品のiPhoneではそのような契約にしていてもおかしくはない。
一方、auだが、auはソフトバンクやドコモとは異なる通信方式を使用しているため、iPhoneは技術的使用する事が出来なかった。
どちらも第三世代携帯電話の3Gだが、
ソフトバンクやドコモの通信方式 W-CDMA
auの通信方式 CDMA2000
という2種類の方式が日本で使われている。今までのiPhoneはW-CDMAでしか使用できなかったので、ドコモかソフトバンクかという2つの選択ししかなかった。
つまり、どうやっても電波の送受信が出来ないので、技術的にauではiPhoneは使えなかったというわけだ。
しかし、iPhone 4では2011年2月からCDMA2000に対応した製品が用意され、アメリカではauと同じ通信方式のVerizon WirelessからiPhoneが販売されるようになった。
つまり、auもこのVerizon Wirelessで販売されているiPhoneを2011年2月から技術的には使用できるようになったという事だ。
2011年10月にも登場するといわれているiPhone 4の次機種もW-CDMA版とCDMA2000版が販売されるだろう。販売時期がどうなるかはわからないが、現行機種は既に販売済みなので、iPhone 4の用に半年以上遅れるという事は無いだろう。
本体の価格は両方とも同等になるだろうが、気になるのは通信料金。auの方が電波のカバーは広く、ソフトバンクよりはデータ通信が快適になりそうだが、料金はソフトバンクと同等になるか、高くなるかのどちらかだろうが、まだ不明。
少なくとも、ソフトバンクでは電波が届かなくてiPhoneを選べなかった方にもau版iPhoneはおすすめの物となる。
スマートフォンを考えている方は、10月にも発表されるだろう次期iPhoneの動向を見てからでも遅くはない。
まとめ
au版iPhoneは電波の技術的に可能。
auでの販売はAppleとの交渉次第。
価格はソフトバンク版と同等、通信料金はわからない。
ソフトバンクの電波が届かなかった地域の方にはau版iPhoneはおすすめとなる。