飛行機の乗り方 セキュリティ検査通過、出国手続き、飛行機に乗る

乗る飛行機を事前に予約し、空港でチェックインなどの手続きを済ましたら、乗るための前準備は終了したと言える。
詳しくは航空券の購入、チェックイン・荷物を預けるまで
ここから本格的に飛行機に乗る事になる。

空港はテロリストなどの警戒を行っており、誰でも自由に行動できるわけではない。
特に飛行機に乗り、降りるエリアはセキュリティエリアとなっており、特定の人しか入る事は出来ない。
特定の人とは、その空港の職員や、航空会社の関係者、乗客だ。
見送り客もセキュリティエリアには入れない。

セキュリティエリアに入る

空港で一人ずつ金属検査などをしているところがあるが、ここからがセキュリティエリアとなる。
このセキュリティエリアに入るには、ボーディングパスが必要となる。日本の場合、国際線に乗る場合はこの時点でパスポートが必須となる。
ボーディングパスはチェックイン時にもらう航空券のような物で、ここに自分が乗る飛行機の出発時刻、飛行機が止まっているゲートの番号、自分の座席番号などが書かれている。

このボーディングパスをセキュリティエリアの入り口にいる職員に見せて、セキュリティエリアの入り口に並び、一人ずつ持ち物検査などを行う。

ここで、腕時計やベルト、アクセサリー、硬貨、携帯電話など、金属が含まれる身につけている物やポケットに入れているような物はすべて用意されているトレイの中に入れる。ジャケットなど上着も脱いで検査する。最近は靴も脱いで別途検査する事が多い。
荷物も別途検査するが、ノートパソコンやタブレット、大型のカメラ等は鞄から出して別々に検査する。
この小物や鞄などの検査は、X線(レントゲン)による検査で、銃やナイフなど危険物が無いかどうかの検査であって、金属製品を持ち込んでいるかの検査ではない。
最近はペットボトルに入った水なども持ち込み禁止品になっているので注意しよう。
日常で使う少量の化粧水や液体の薬などは、一定の基準を満たせばこのセキュリティエリアに持ち込めるので、利用する空港の説明を参照しよう。

金属検査は一人ずつとおるが、上記のようにアクセサリーなどをきちんとトレイに入れておけば問題なく通れる。それでも何らかの理由で金属の反応が出た場合は、係員により身体をくまなく検査される。骨折などで金属を埋め込んでいる方などは係員にその旨申し出れば理解されやすい。

電化製品を多く持ち込む場合は、別途検査になる事がある。この場合もナイフなどを持っていなければ最終的には問題なくこの検査エリアは通過できる。

この検査は国や空港、時期によって厳しさが異なるが、一般的にアメリカの空港は厳しい。検査をなるべくスムーズにしたい方は荷物を極力減らした方がいいが通常問題なく通れるので気にする必要も無い。

出国検査

国内線以外では、出国審査がある。
出国審査は無い国もあり、例えばアメリカは明確な出国審査が存在しない国だ。一般的にはセキュリティエリアを通過した後に出国審査がある。
出国審査では、パスポートとボーディングパスを提示する。ここでは、通常何も言われず、パスポートに出国スタンプが押されそのまま通過できる。
日本の場合、無人化ゲートというのがあり、事前に登録しておけば、パスポートを提示して、指紋認証するだけで出国審査が終了する制度もある。

セキュリティエリア内

セキュリティ検査が終了し、出国手続きも終わると、セキュリティエリア内でしか行動できなくなる。当然、見送り客はこのエリア内に入れない。
このエリアでは各種検査などが終わり、飛行機に乗るまでを過ごすエリアとなっている。

免税品
国際線の場合、このエリア内で免税商品が販売されており、日本では通常8%の消費税を払う事無く買い物が出来る。一般的に免税商品は安いと思われているが、日本の免税品はこの5%が無い程度でたいして安いわけではない。
もちろん、酒やタバコなど、消費税以外に多額の税がかかっている物はかなり安くなる。
レストランなどもあり、ここでも免税価格で食事が出来るが一般的に安くは無い。

航空会社のラウンジ
ファーストクラスに乗ったり、各航空会社のマイレージ上級会員などの場合、セキュリティエリア内にある航空会社が用意しているラウンジを利用できる。
ラウンジは通常よりゆったりした椅子や食事などが用意されており、飛行機出発まで落ち着いて過ごす事が出来る。

シャワー
長距離の移動時などはシャワーを浴びたくなる事もあるが、一般的には有料でシャワーを使用する事が出来る。上記航空会社のラウンジ内に用意されている場合もある。

搭乗ゲート

大きな空港の場合、飛行機に乗るためのゲートが100以上あるところもあり、そのゲートに行くまでが大変な事があるので、初めて行く空港の場合は、ある程度時間的な余裕が必要になる。
空港によってはセキュリティエリア内でモノレールのような乗り物に乗って、別の建物に移動する必要もある。

各飛行機は決められたゲートから乗るので、自分のボーディングパスをみて、指定されたゲートに行くようにしよう。ゲートの番号を間違えると、本来のゲートに戻るまでにかなり時間がかかる場合があるので、不安な場合、係員などに間違っていないかしっかりと確認しよう。

目的のゲートにつくと、そのゲートには行き先や便名などが表示されている。
近くのゲートに別の航空会社の便が設定されている事もあるので、行き先などをみて、自分の乗る便と間違えないようにしよう。

ボーディング・搭乗

ボーディングパスにはゲートや座席と一緒に飛行機の出発時間が書かれている。
この出発時間は一般的に飛行機が動き出した時間で、この時間の直前に目的のゲートについたとしても既にドアが閉まった後という事もあり得る。

一般的には、この出発時間の30分くらい前から搭乗(ボーディング)が始まるので、指定された時間の30分前にはゲートに到着しておいた方が無難。
そもそも、この出発時間はその日の状態によって予約時点より前後する事がある。
これらはチェックインのときに説明されるので、わからなければそのときにしっかり聞いておこう。

ボーディングは、体が不自由な人などから順番に案内され、ファーストクラス、ビジネスクラス、航空会社のマイレージ上級会員などの順で、エコノミークラスが最後となる。
ボーディングパスに登場順が併記されている場合がある。その番号などが呼ばれたら乗り始められるように準備しておこう。
もちろん、ある程度搭乗が終わってからゆっくり乗ってもいいが、その場合、席の上の荷物置き場にスペースが無かったり不便な事もあるので注意しよう。

ゲートの前には椅子などがあり、搭乗が始まるまでゆっくり待てるが、ここで荷物を出してうっかり忘れて飛行機に乗ったりすると、その荷物は二度と戻ってこない事もあるので注意しよう。

チェックインが終了し、いつになっても乗り込まない乗客がいた場合、他の乗客を待たす事になり、さらに航空会社にとっても損失になる。十分注意しよう。

ゲート前では一般的にボーディングパスと身分証明書を提示する必要がある。
国際線では一般的にパスポートを、国内線では身分証明書を提示しなくても乗れる事があるがそのつもりで用意しておくといいだろう。

このボーディングパスの提示後、アメリカ線などで手荷物検査がある事がある。
主に乗り継ぎ客がその対象になっているようだが、さらに手荷物検査がある可能性もあると認識しておこう。

飛行機の出発

すべての搭乗が終わると、飛行機のドアが締まり、飛行機が動き出す。
成田空港などは動き出してから実際に飛ぶまでに時間がかかる物の、飛んで安定飛行に移行するまでは電子機器が使用できない。
飛行機に乗る前に携帯電話やゲーム機など各種電子機器はオフにし、本などを読むなどして過ごすしか無い。この時間は短くはないので、何もしないでじっとしているのが苦手な方は本などを用意しておくのもいいだろう。

ここまでのまとめ

チェックインした時に受け取ったボーディングパスなどを持ってセキュリティエリアに入る。
セキュリティエリアに入る際に持ち物検査がある。持ち物検査は金属を検査するのではなく、危険物の持ち込みを検査する。
セキュリティエリア内では免税品などが販売されている。
乗る飛行機のゲートで搭乗まで待つ。
飛行機が動き出す時間と、搭乗開始の時間を勘違いしないようにしよう。
搭乗して、飛行機が飛び立ち、安定するまでは結構時間がかかる。

飛行機の中、到着後編へ続く

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