スマートフォンが増える事で、通信速度など様々な規制が実施されると言われています。
スマートフォンは従来の一般的な携帯電話(フィーチャーフォン:高機能機能電話)と比べてデータ通信量が増えるため、ユーザーが増えれば増えるほど(スマートフォンが売れるほど)その規制が現実となってきます。
そもそも、データ通信など携帯電話で使う電波はどうなっているのでしょうか。
携帯電話は、近くにある基地局と電波でやり取りする事で通話やデータ通信が出来るようになっています。
データ通信というのはメールやインターネットを利用した際のデータのやり取りの事で、スマートフォンに限らず、ほとんどの携帯電話で使われています。
基地局はユーザーが多い都市部にはたくさんありますが、山間部など利用者が少ないところは少なくなります。通信速度は、通信規格によって異なります。
通信規格は現在一般的に使われているのが3Gという方式で3Gの中にも派生規格がいくつかあり、HSDPAという方式が比較的多くのスマートフォンなどで使われています。
このHSDPAでは最大14.4Mbpsに対応していますが、スマートフォンは7.2Mbpsまでに対応している製品が比較的多いです。
無線で接続しているので、この7.2Mbpsは他に接続しているスマートフォンや携帯電話と共有しています。つまり10台で接続していれば1台あたり0.72Mbpsしかありません。
これが20台になると、さらに半分になります。
このようにユーザーが増えることで速度が低下する事を防ぐために、新しい規格を導入したり、基地局を増やしたりしています。
新しい規格の導入は、基地局への投資が必要になりますし、ユーザーが機器を買い替えるのを待つ必要もあり対応には時間がかかります。
基地局自体を増やす事も簡単にできる事ではありませんし、時間もお金もかかります。
そのため、基地局に接続してデータ通信する事自体を回避するという方法がとられています。その代表が繁華街でWi-Fi(無線LAN)のホットスポットを使ってもらったり、自宅などでも自宅のインターネット回線でWi-Fiの利用を促進する事で、特に通信料が多いひとほど、このWi-Fiを使用する事で本人のデータ通信が早くなりますし、他の方の速度低下も防げるようになります。