東日本大震災後の東京電力の発電量は

東京電力の発電量はに書いたように、東京電力が供給できる発電量は、他社からの受電分を含めると最大7,800万kWだ。
しかし、2011年に発生した東日本大震災の影響で、福島の原子力発電所が使えないため、約1,000万kWは使用不能となっている。
さらに、柏崎刈羽原子力発電所は2007年に発生した新潟県中越沖地震の影響で、4/7程度の330万kWが稼働していない。さらに、地域や世論などによって、安全性を再確認するために止める可能性もある。

火力発電所が一部震災の影響で停止しており、約680万kW分が停止している。これは5月頃までに順次復旧すると見込まれている。

3月現在は合計すると約5,700万kWが計算上提供可能に見えるが、水力発電所は常に発電できるわけもなく、各発電所にはメンテナンスも必要で、この8割が供給できればいいと考えた方がいいだろう。
その場合、4,500万kWとなる。火力発電所の復帰分や60Hz地域からの供給分、緊急的にガスタービンなどを設置したとしても夏場の最需要期の6,000万kWには届かない。

実際には東京電力が3月中旬現在供給している電力は3,500万kWなので、様々な理由により理論的に全ての供給能力が使えないことがよくわかると思います。

コメント

  1. poohal より:

    やはり、先の地震と津波による火力発電所の被害が大きかったということですね。
    地震で、福島原発が、被害に
    あって、計画停電がなされたということよりも、他の火力発電所の方も被害にあっていて、
    そちらのほうの、発電量の減少による影響のほうが、計画停電にしなければならなくなった。
    主な原因と言えますね。

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