最近はデジタルカメラや携帯電話などを海外旅行で持ち出す人が多くなっていますが、それらの方が海外で疑問に思うのが、「変圧器は必要か」という物があります。
ざっくりとした答えでは、最近の電子機器は国際対応のACアダプタが多いので変圧器は不要な事が多いので、「変圧器は不要」という答えが一般的です。
もちろん、変圧器が必要な場合もありますが、そもそも変圧器とは何でしょうか?
変圧器はその名の通り圧を変化させる機器です。ここで言う圧とは電圧のことです。
日本では100Vの電圧が、アメリカでは120V、ヨーロッパなどでは240Vなど国や地域によって異なります。
また、日本の場合は電圧はどこでも100Vですが、周波数が西日本では60Hz、東日本では50Hzなど細かな部分で異なります。
パソコンやカメラ、携帯電話などを使用したり充電する場合、ACアダプターをコンセントに接続して使用します。
ACアダプターのACとはAlternating Currentの略で日本語にすると交流です。電気には交流と直流がありますが、電気は発電所から家庭まで交流で届きます。
パソコンやカメラなどはこの交流ではなく、直流(DC、Direct Current)で動作します。交流から直流に変換するのがこのACアダプターの役目です。
カメラや携帯電話は100Vで動作しているのではなく、5Vから20V程度で動作しています。各ACアダプタにはDC 10Vなど、変換後の電圧が表示されています。
つまり、ACアダプター自体が交流から直流にして、各機器で使える電圧にしている変圧器の役割を持っているという事がわかったかと思います。
この電圧や各機器との接続プラグの形状はそれぞれ異なるため、機器毎に異なるACアダプタが必要になっています。
最近は、電子機器を様々な国や地域で使うことも珍しくなくなっています。日本で販売されている製品でも、100V以外の電圧に対応するACアダプタが付属する製品が増えています。
つまり、100V以外の電圧に対応しているACアダプタがお使いのデジタルカメラなどに付属していれば、海外で使えると言うことです。
ACアダプターのどこをチェックすればいいかは、海外で使えるACアダプターのチェック方法をご覧ください。
しかし、変圧器を使用しない電化製品を海外で使用するためには変圧器が必要になります。変圧器が必要になる海外旅行で使われる機器の代表例としてはドライヤーがあります。
ドライヤーはそもそも通常の変圧器では対応できません。
詳しくは海外でドライヤーを使う方法をご覧ください。