速読速聴・英単語Basic2400 ver.4の学習時間推定

どちらかというと英単語帳に分類される速読速聴・英単語シリーズですが、英文の読解、音読、リスニングする中で単語や熟語をしっかりと身につけられる書籍です。書籍の初めにも書いてあります。
しっかりと学習することで、シリーズのどれを使うかによりますが、一番やさしい速読速聴・英単語Basic2400 ver.4だけでも相当な読解力、スピーキング力など英語の基礎力が身につきます。

下手に英会話などをやるよりも、この書籍の内容をしっかりと音声と同じように発音できるようにした方がよっぽど英会話力が身につくと思います。
これが出来ない段階で無理してより高度な内容をやる必要はありません。

1冊2000円程度書籍を数ヶ月しっかりやりこむだけで、主要な英単語、会話表現などは覚えられますし、リーディング、リスニングなども確実に向上します。

現状のレベルによりますが、頑張れば数ヶ月でマスターできるので、下手な学習をする前に、基礎をしっかりとこのような教材を使ってたたき込みましょう。

しっかりとやりこむ方法

この書籍をしっかりとやりこむ前に、基本的な英単語、文法、発音は事前に学習しておきます。
基本的というのは日本の中学レベルの英語の内容になります。

まずは基礎を身につけてから

この本の中でも単語は学べますが、日本の小学校や中学校の基礎レベルの単語は知っている前提になっています。
中学レベルの主要な単語の意味を一瞬で日本語で答えられるくらいまで覚えていることが理想です。
その上で、文法は少なくとも中学レベルの、文法用語の意味はおおむねわかり、書かれている英文の意味がなぜそうなっているのかがわかる状態にしておきます。中学総合的な文法の問題集は、少なくとも各項目で6割くらいは出来ている状態が理想です。
発音は、中学レベルの教科書や参考書などに書かれている基本的な発音についてはある程度身についている状態にします。必ずしも事前に発音がうまくなっている必要は無いです。英語はどう発音するのかなどの基本を理解している状態なら問題ないでしょう。

その上で、音読による学習をはじめて行きます。

音読学習の意味

英語での音読の学習は単純に声を出して読めるようにするのが目的では無いです。

最終的には英文を読んで、英文のまま理解出来るようになり、その結果、英語を読む速度が速くなり、しっかり声を出して読めるようになる事を目指します。

そのためには、基本的な文章を何度も読んで、その文章をしっかりと自分の中に取り込むようなイメージです。
見たことも、声を出して読んだこともない何らかの専門用語は日本語でもうまく読めないと思います。

英語も、読んだこともないような文章はうまく読めないので、基本的な文章、単語で構成されている速読速聴・英単語の特にBasicのような内容はしっかり読めるようにします。
このレベルが余裕で読めるようになったらDaily、Coreへと進んでいきます。Coreがある程度出来れば、ほとんどの英文で困る事はなくなると思います。それで足りなければAdvancedもありますし、他の文章などを使っても良いでしょう。

やさしいレベルからしっかり練習しよう

まずはPart 1を学習します。
各パートは3つのセクションに分かれており、特にPart 1のSection 1は非常にやさしいです。

どのセクションでも学習方法は同じです、音声を聞き理解出来ているか確認、英文を読み理解出来ているか確認した上で、音読学習をします。
音読学習をどこまでやるかは学習目的などによります。音声と同じイントネーション、速度で読めるようになり、読んでいる内容も日本語に訳さずにそのまま意味がわかる状態になっていれば、そのパートは終了です。更に出来るようにするには、完全に暗唱できるくらいにします。暗唱できなくても、音声を聞いて、そのまま、まねして発音するシャドーイングが出来る状態を目指してもいいでしょう。

Part 1 Section 1の場合、10セクションあり、1セクション30秒弱なので、10セクションの音声を聞くだけなら5分以内に終わります。
音声を聞き、ポーズしてその通りに発音するリピーティングをする場合なら10セクションは10分程度でできます。
ある程度リピーティングしたら、音声を聞かずにも音読できるようになっているので英文を読んで音読します。お手本の音声は必ず1日は1度は聞いて自分の認識とずれていないか確認してください。

これで、すらすら読めるようになるまでの期間は、現状のレベルなどによります。
Part 1 Section 1は誰でも比較的早くできるようになると思いますが、Part 2 Section 2くらいになるとかなりやりこまないと出来るようにならないと思います。
ただ読むだけなら、誰でも数回で出来ると思いますが、音読でお手本音声と同じ速度、イントネーションとなると簡単ではありません。

音読は通常数十回やらないと出来るようにはならないです。
数十回とは1日で例えば50回音読するのではなく、1日5回を10日やるような意味です。
出来るようになったら、徐々にレベルを上げてより難しい内容を音読して出来るようにしてきます。これは楽器の練習などと同じで、やさしい物から練習し、徐々にレベルを上げていきます。

やりこむのにかかる時間の目安

音声を聞いてポーズしてまねして読むリピーティング2回に加えて、音声と同じ速度で英文を読んで自分で発音するを1日に出来る回数と、合計50回読むのにかかる日数です。

項目数音声の時間1日1時間学習1日2時間学習
Part 1 Section 1105分12回、4日24回、2日
Part 1 Section 2107分9回、6日17回、3日
Part 1 Section 31210分6回、8日12回、4日
Part 2 Section 11513分5回、11日9回、5日
Part 2 Section 21616分4回、13日8回、7日
Part 2 Section 31716分4回、13日8回、7日
Part 3 Section 11311分5回、9日11回、5日
Part 3 Section 21314分4回、12日9回、6日
Part 3 Section 31415分4回、13日8回、6日
合計日数89日45日

例えば、Part 1のSection 1、2は比較的やさしいのでまとめてやる。Part 2やPart 3はそれぞれのセクションを分割するなどして順次やるような方法もあります。

各項目を50回音読する場合、1日2時間学習でも1ヶ月半、1日1時間学習で3ヶ月かかります。
50回で出来るようになるとは限りませんが、発音練習、文法や単語のレベルがどのくらいなのかによります。

回数にこだわる必要は無い

回数にはこだわる必要は無く、30回で出来ればそれでよく、50回で出来ないなら100回やる必要があります。

ただ、回数だけ増やしても出来るようになるわけではなく、例えば単語を覚えられないとか、文法が全くわかっていない場合は、音読回数を増やしただけでは効果は薄いです。
単語や文法の学習をしっかり行いましょう。発音がうまく出来ない場合は、発音の基礎をしっかり行います。

そのためには、項目毎に何が出来ていないか、自分の苦手な部分をしっかり確認しながら行います。
足りていない部分がはっきりした場合は、苦手な部分をしっかり学習してから音読学習に戻ります。

各パート毎の学習目安

Part 1終了目安
1日1時間の場合は18日、1日2時間の場合は9日

Part 2終了目安
1日1時間の場合は37日、1日2時間の場合は19日

開始して1ヶ月後くらいに、Part 2がうまく出来ないと判断した場合は、その原因がどこかにあります。例えば、読めるが、お手本の音声と同じように発音できないなら、発音の基礎が出来ていない。
聞いたり、読んだときに、いったん考えないとわからない場合は、文章を文法的に理解出来ていない可能性があります。文法の基礎から学び直し直すなどします。

慌ててやる必要は無く、途中の段階で課題が見つかればそれを解決すれば上達の早道なので、各段階でしっかり理解出来るように学習するだけです。

文法の理解は英検で言うと準2級に合格できるレベルなら、この速読速聴・英単語Basic2400 ver.4の文法的な理解は十分なので、そこまで高くはありません。

Part 3終了目安
1日1時間の場合は35日、1日2時間の場合は17日

そうやって、Part 3までスムーズに読めて、文章を理解出来るようになった状態になれば、基礎的な英文を読む速度は初めに比べて相当上がっているはずです。

上達具合を知る方法

それを調べるには、例えば、Part 1の学習する段階で、レベルが異なるPart各パートの主要な項目の英文を読む時間を計測しておきます。
英文を読むとは、自分の中で意味を理解しながら読むという事です。声を出して読まなくても、いちいち日本語に訳さなくてもよく、自分の中でその時時点で理解出来たと思う状況での読む速度を測定します。

どこかの項目を読むのに2分かかっていて、その音声が1分だった場合、文章を理解するのに発音時間の2倍の時間かかったという事になります。
初めはこのような状態でもかまわないです。単語や文章がわからない状態でもかまいません。この読むのにかかった時間、文章の理解度などは、どこかにメモしておきます。

一通り学習した後に測定すると、初めの時間と比較し、読む時間が圧倒的に速く、文章の理解度も圧倒的に高まっていることがわかるはずです。

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