英語は勉強しないと絶対に上達しない

英語は勉強しないと絶対に上達しません。
勉強しないで外国に行って、日系人コミュニティの中で数十年生活しても、英語が下手くそすぎる人が沢山いるのがその証拠です。

私がよく見るのが、アメリカのロサンゼルスの日系人ですが、しっかり勉強して、そこそこ出来る状態になっている人と、勉強しないで下手くそすぎる英語力で何とか生きながらえている人の2種類います。
どのくらい下手くそすぎるかというと、人によりますが、カタカナ英語の単語での会話が基本になります。もちろん、ネイティブ英語の言っていることはしっかり理解出来ず、なんとなくで理解したふりをしています。

その割にVitaminなどはバイタミンになったり、よく使う言葉は正しい英語の発音になっていたりしますが、しっかりした文章での会話は成り立ちません。成り立った風に見えて、結局お互いに多分こうだろうで動いて、お互い思ったのと全然違う状況になっていることを言い出せないような状態をよく見かけます。
そんな状況でも、ロサンゼルスは日系スーパーが豊富にありますし、同じような日系人コミュニティが各地にあり、生活必需品の車の運転免許も日本語で何とかなり、生活することだけは何とかなっています。

ある程度日本語でなんとかできるのが勉強しない理由のようです。
その下手くそすぎる英語力で数十年暮らしているのですから、それ自体は立派です。そこそこ生活できる環境にいると、日々の生活に必死になり、勉強なんて無駄なことはやりたくなくなるのでしょうか。
これは、日本にいると、普段の仕事で手一杯で、それ以上新しい事をしなくなってしまう大人と同じ状況と考えると、理解しやすいかも知れません。

これでわかるのは、英語圏で暮らしても、しっかり勉強しないと、カタカナ英語のままだったり、単語での会話以上に成長することがありません。
そもそもアメリカのロサンゼルスは英語圏ですが、スペイン語系の人も多いし、日本含めた各国からの移民も多いです。飲食店なんかはスペイン語の方が通じたりします。
各国からの移民の多くも母国語訛りの英語が大半で、英語学習教材のようなきれいな英語を話す人と出会うことはほとんどありません。

発音を勉強しないとカタカナ英語のまま

多くの日本人は英単語を間違ったカタカナ英語で覚えています。また、そもそも意味すらも間違っているカタカナ英語も多いです。
発音はある程度わかっているが、単に下手くそなだけならまだいいのですが、間違って覚えたカタカナ英語だけで生活すると、正しい英語で言われたときに、本当は意味がわかるのに聞き取れなくなります。もちろん、その間違ったカタカナ発音の言葉で会話しようとしても通じません。

フォニックスを覚えるべき

発音ではまずフォニックス(phonics)を覚えるべきです。
例えば、catはキャットのように発音しますが、シー・エー・ティーを早く発音しても絶対にキャットになりません。
フォニックスでは、「cはクッ」のように発音し、「aはア」のように発音し、「tはトゥッ」のように発音することを学びます。

catは本来クッ・ア・トゥッと読み、それを早くしてキャットのようになっているようなことを学びます。
他にも様々な発音ルールを学ぶので、フォニックスを学べば、発音記号を見なくてもある程度単語の発音が出来るようになります。

発音のルールを学ぶ

フォニックスを学んだ上で、発音に関する書籍などを使って一通り学ぶ必要があります。

英語は、表記通りに読まないので、基本的に表記通りに読むカタカナ英語ではコミュニケーションが成り立ちません。
同化、リンキング、脱落などの英語発音ルールを学べば、聞き取りにかなり役立ちます。
また、弱音と跫音の違いなどもしっかり学びましょう。

練習してもすぐに上達することはないので、継続して練習してカタカナ英語からの脱却を目指しましょう。

単語を覚えないと語彙が増えない

日本の中学校までで学ぶ英単語数は3000語程度です。
3000語は一般的に使われている英単語の93%です。これに高校レベルの2000語を覚えても95%にしかなりません。さらに英検順1級程度の合計9000語まで増やしても98%程度にしかなりません。

3000語までをしっかり覚えれば、ほとんどの会話に問題なくなり、5000語まで覚えれば簡単な文章なら単語の意味がわかるようになります。

一気に覚えずに生活の中で語彙を増やすよりも、5000語程度までは、単語帳で一気に覚えてしまうのが効率的です。
それ以上の単語帳もありますが、語彙を増やし、文法も学習すれば文章が読めるようになるので、実際の文章から増やして行く方が効率的なこともあります。

単語を覚える方法

単語を覚えるとは、英単語が出てきたらすぐに日本語が言える状態にするという事です。

「dog」を見たり聞いたらすぐに「犬」と言える事を目指します。

英単語は通常の記憶力の場合は、全く覚えられません。それでも繰り返して覚えようとしていると、その単語自体に見覚えがある状態になり、喉元まで意味が出てくる状態になっていきます。
それを乗り越えると、覚えた状態になりますが、1日1時間覚えようとした場合で、500単語を1ヶ月かけて覚えるようなイメージで、簡単に覚えることは出来ないし、初めて数週間は覚えようとした単語自体始めて見る物が大量に出てきます。1ヶ月後に450単語覚えられれば十分です。覚えられなかった50単語は更に覚えることを継続して完璧にしていきます。

単語を覚える上で必ずやらなければいけないのが、正しい発音を音声教材で必ず学ぶこと、出来れば例文も覚えてしまうことです。
例文を覚えればその単語をどう使えば良いか、文章の前後関係から意味が推定できるようになっていきます。

意味がわからないことを言われてもいつまで経っても理解出来ない

外国に居住し、すべて英語で生活していれば英語が出来るようになるという幻想を抱いている方は多いでしょう。
また、英語をただ聞き流していれば、聞き取り能力が向上するという幻想を抱いている方は多いです。

実際にはそのようなことはあり得ません。

何を言っているのかわからないことは永遠にわからないままです。実際に居住して、理解出来なかったことをあとで学習すれば多少は向上しますが、何を言っているのかわからないので、調べるのも大変です。

それでは、なぜ現地の子供は文法などを理解していないのにあんなにしゃべれるんだということになりますが、親などが、その子供の言語レベルに合わせて簡単な言葉で話し、正しい言葉にその都度直しているからです。
現地で家庭教師などを雇って、同じような事をすれば何年かである程度話せるようになるかも知れませんが、発音や文法などを独自に学習した方が圧倒的に速いです。

英文法を覚えないと、しっかりした文章が書けないし、そもそも読めない

普段の英会話だと、そこまで複雑な文法を使いこなした会話はないので、中学校レベルの英文法が完璧なら、問題なく話せるようになります。

英文法が完璧とは、文法の問題集の、解答の解説に書いているようなことを理解した上で答えられる状態という事です。
知的な文章を書くには高校レベルの英文法が必要になりますし、その前に文章を読むには、ある程度高校レベルの英文法も必要になります。

英語学習では発音も、英単語、文法の学習もどれも重要ですが、どのようなレベルを目指すにしても、中学校レベルの英単語、英文法は必須になります。
このレベルが出来ていないと、その上のレベルが理解出来ない状態になります。

それ以外に必要な学習

英語の学習では、発音、単語、文法の学習が必要ですが、それをしていく中で、音読の併用が必須です。
音読は、自分ですんなり理解出来るレベルの英文で行います。もちろん、音声がついている教材で、見本と同じような流ちょうさ、イントネーションなどで出来るようになる事を目指します。

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