英語の勉強で初めにやるべき事は発音

英語の勉強では、文法や単語などの英語の基礎を学習するのが一般的です。
もちろん、それらも重要ですが、何よりも重要で、初めにやるべきなのが英語の発音です。

日本で英語の発音というとLとRを正しく発音しようというような事を言い出す方がいますが、もちろんそれらも重要ではありますが、そのようなことは些細な1項目に過ぎません。
それよりも重要な発音の基本はいくつもあります。発音の基本をしっかりと理解した上で、リスニングが出来るようにする、正しい発音でスピーキングできるようにして、今後の英語学習の基礎をしっかり固めましょう。

発音が出来ていないと、正しい発音で単語、文章が読めない、正しい発音をされても聞き取ることすら出来ません。既にネイティブレベルの発音ができる人以外は、自分で思っている発音はどこかが間違っているか、発音関連の情報が足りません。必ず基本から行ってください。
発音の勉強をせずに単語、文法の発音をすることはありえません。

発音勉強前に

発音の勉強をしたからと言って、すぐにネイティブのような発音になるようになるわけでは無いし、すぐ完璧に聞き取れるようになるわけではありません。
少なくとも数ヶ月単位での練習は必要です。

まずやるべき事は、今までのカタカナ英語は捨てようという事です。
基本的な単語から、音声付き教材を使って正しい発音を学習します。この学習では、日常的に使っているカタカナ英語の正しい発音を知ることはもちろん、カタカナ英語の英語の本来の意味を学習します。
ほとんどのカタカナ英語は、正しい発音では無く、勝手に思い込んでいる意味も間違っています。

一般的が学習対象の英単語はもちろん、特に人の名前なども今まで理解していたカタカナ発音とは全く違っている率が高いです。有名人の正しい発音なども確認してみましょう。

発音の基本はフォニックスから

発音の基本は、ほとんどの日本人はその名前も知らないフォニックス(phonics)です。

発音の学習ではアルファベット自体の学習も必要ですが、フォニックスではアルファベット自体の読み方も学習します。アルファベット自体がわからない場合も、フォニックスから学べば問題ありません。

アルファベットの読み方なんか知ってるよという方が多いでしょう。しかし、それはアルファベットの読み方ではないです。
一般的に、A、B、Cなどのアルファベットを習う際に、Aはエー、Bはビー、Cはシーのよう読むことを教わります。
その後、単語の読み方に入っていく際に例えば、catはキャットのように読むことを教わります。

C、A、Tなので、シー、エー、ティーをどう続けて呼んでもキャットになりませんが、なんだか知らないけど、catはキャットと読むんだみたいな理解で英語の学習していくのが一般的な理解でしょうか。
このようになんだかわからないままの学習を重ねているのが、英語などの学習が途中で伸び悩んでしまう原因の一つです。

そもそも、Aはエーというのも正しくはなく、発音記号で書くと「aɪ」なので、エィみたいな感じですが、catがシー・エー・ティーなのにキャットになる理由はしっかりと存在しています。
それがわかるのがフォニックス(phonics)です。

フォニックス(phonix)とは

Aをaɪと読むのが、アルファベット自体の名前で、このようなアルファベットの読みと、単語になったときの読み方は異なります。

各アルファベットにはフォニックスでの読み方があります。Aは[aɪ]ではなく[æ]です。

a [æ]
b [b]
c [k]
d [d]
e [e]
f [f]
g [ɡ]
h [h]
i [i]
j [dʒ]
k [k]
l [l]
m [m]
n [n]
o [o]
p [p]
q [kw]
r [r]
s [s]
t [t]
u [ʌ]
v [v]
w [w]
x [ks]
y [j]
z [z]
フォニックスの発音記号

前述のcatの場合、フォニックスの読み方そのままなので、c [k]、a [æ]、t [t]になります。catの発音記号[kæt]そのままになっていることがわかります。
このようにフォニックスの読み方を覚えるだけで、知らない単語の読み方も発音記号を見ることなくほぼわかるようになります。

単純にこのようなcatのようにならない発音ルールなどもありますが、各アルファベットのフォニックスでの読み方を学習し、母音や子音などが並んだ場合の発音ルールを学べば、始めて見る単語でも発音記号を確認すること無く、ほぼ正しい発音が出来るようになります。

発音ルールはいくつかありますが、makeは最後のeは発音せずム、エ、クをつなげて読むようなものです。このような発音のルールを学ぶと、発音からスペルを予測することも出来るようになります。

英語特有の音の変化を学ぶ

フォニックスを学べば、単語の読み方はわかるようになります。また、聞いた知らない単語のスペルもかなり推定できるようになります。
その上で、発音記号の読み方を学習し、英語特有の弱形、強形、リンキング、リダクション、アシミレーションなどを理解します。

例えばisの発音機能はizでイズのように読むと習います。
例えば「He is musician.」は日本では「hi iz mjuˈzɪʃən」の用に読む場合が多いですが、文章の中ではisは弱形のzと発音し、hiとzもほとんどつなげて読むので、カタカナだと、ヒーイズではく、ヒーズみたいな発音になります。

このように、文章になると、単語をそれぞれしっかり独立して発音することは無く、つなげたり、省略するような英語独特の発音ルールがあります。
これを知らないと、聞き取れることは無いですし、正しいスピーキングも出来ません。

英語が聞き取れないほとんどの原因は、この音の変化ルールを知らない事です。

発音の勉強は自分が納得できるレベルになるまで続けよう

自分が納得できるレベルが、カタカナ発音から脱却すること、ネイティブのリスニングが聞き取れるようになる事、ネイティブに聞き返されることを少しでも減らす、なるべくネイティブに近くなるまでなど、人によって異なると思います。

発音の練習は1回やって終わりでは無く、継続して行う必要があります。
定期的に同じ練習をする、単語、文法などが一段落した段階で、再度学習するなど、何度も繰り返していくことで、新たな発見が得られたりして、自分が上達していることがわかるようになります。
定期的に自分の発音を録音して聞き比べてみるのもいいでしょう。

まずは、単語や文法などを学習する前に、一度発音をしっかり学習しましょう。

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