DX デジタルトランスフォーメーションという言葉がIT業界では2010年代後半からよく使われるようになり、一般メディアでも2020年頃からよく使われてるようになっています。
デジタルトランスフォーメーションを英語で書くとDigital Transformationになり、TransをXと略しているためDXとも書かれます。
デジタルトランスフォーメーションの定義はそれぞれ異なる場合がありますが、日本の経済産業省がまとめたデジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)における定義を利用するのがわかりやすいです。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジ タル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのも のや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」
https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004.html
つまり、デジタル技術を活用して、業務を変革して競争上の優位性を確立することです。
これを実現するには何段階かあり、業務をデジタル化し、情報を集め、その情報を活用する必要があります。これは大小関係なくどの業界でも当てはまることで、小さな個人事業から、社員数十万人の国際的企業まで、業種を問わず全て業界で活用可能です。
例えばお弁当屋さんを個人で開業しているとして、日々の売上げ等は最終的にまとめてはいても、細かな分析はしていない事は多いでしょう。仕入れ、仕込みなどは経験から来る勘で行っていることが多く、長年の経験でうまく出来ていることも多いでしょう。
それでも問題ないかも知れませんが、例えば日々の売上げを分ごとに分析し、いつどのような時間帯に何が売れるのか、どのような人が何を選ぶのかがわかれば、仕込みを最適化できるようになります。
こんなことは長年の勘でも出来るし、そこそこうまくいっているので、そのまま勘だけで行うのが従来のやり方です。
電子マネーを導入し現金管理を減らし、売上げ管理を自動化するなど、出来る省力化は実行し、天気、お店の前の人通り、地域のイベントなど様々な情報を集め、その情報からより最適な商品展開をすることで、よりビジネスを拡大しようというのがDXです。
そのためにはデータをデジタル化し、そのデータを使って分析をするような事が必要になります。データの分析もDL(ディープラーニング)などを使った新しい手法を活用して従来になかった知見を得る事も重要な要素の1つです。