ソフトバンクの孫正義がAppleのiPhone 4Sを「スティーブ・ジョブズ最後の作品」として販売しシステム障害で販売できないというお粗末な結果となったが、本当に最後の作品といえるものはほかにある。
どの企業でも同じだが、基礎研究や新製品開発は実際に製品が販売される数年前から始まっている。開発はしたが様々な要因により世の中に出ないものも多いが、新しいMac、iPad、iPhone、iPodなども新製品自体の開発はしているだろう。2011年10月までは何らかの形でこれらの製品の開発や基礎研究にも関わっていると思われるが、直接関わったと言える製品は2012年の製品か2年後の2013年頃までの物となるだろう。
それ以降は間接的に関わった物がでてくるだろうが、これ以外に、すでにプロジェクト自体が一般に公表され、2015年に完成が予定されている物がある。
それがAppleの新しい社屋Apple Campus 2だ。
この社屋が建設される地元のクパチーノ市議会では、この計画を市民など含めレビューしてもらうための手続きが2011年6月から始まっており、6月にはスティーブ・ジョブズ自身が直接これをプレゼンしている。
WWDC 2011でのプレゼンが6月6日、市議会では6月7日なので、公の場に出てきたジョブズ最後の映像ともなっている。
Steve Jobs Presents to Cupertino City Council YouTube
この新しい社屋はHPの複数の事務所があった場所で、これをドーナツ状の1つの建物にまとめ、地下に駐車場を設置し、緑の面積を増やすなどした非常に特徴的な建築物になっている。
スティーブ・ジョブズ自身のプレゼンや、このApple Campus 2の図面も公開されているので、2015年に完成予定の本当に最後の作品となるだろう姿を今からチェックしておくのもいいだろう。
Cupertino: Apple Campus 2