AppleのキラーソフトiLifeには動画編集ソフトのiMovie、写真管理ソフトのiPhoto、音楽制作ソフトのGarageBandなどが含まれるが、2010年10月に発表されたiLife ’11ではこれらの機能がさらに強化された。
いくつかの強化点があるが、特に魅力的なのがiMovieやiPhotoだろう。
iPhotoでは、魅力的なスライドショーをiLifeに含まれるジングルと共に、リアルタイムに再生できるし、ムービーとして書き出すことも可能。iMovieでは面倒な動画の編集を今まで以上に簡単に実現できる、映画の予告編のような動画をハイクオリティなバックグラウンドミュージックと共に簡単に作成できる機能などが追加された。
従来のバージョンからiLifeに含まれるジングル(音楽)は、それだけで魅力的な曲が多かったが、今回はさらにそれが強化されている。それもそのはず、ロンドン交響楽団が演奏した物が収録されるなど、お金のかけ方もすごいことになっているようだ。
これらの曲は著作権自体は作曲者などに帰属されているが、iMovieなどを使って動画を作る限りユーザーは自由に利用できる。つまり、iMovieを使ってAppleが用意したジングルを使う限り、オリジナルDVDを作ったり、YouTubeにアップロードしても著作権的には全く問題ないライセンスフリーということだ。
問題があるのは、このジングルだけを使用し、他社の動画編集ソフトのBGMに使用したり、iTunesライブラリにあるAppleがiLife用に用意しているわけではない他の曲を使用し、YouTubeなどにアップロードする行為。そのようなことをせず、iMovieを使い、Appleのジングルを使用する限り全く問題なく様々なことに使える。
しかし、YouTubeのContents IDという機能を使用し、著作権の警告をしてくる自称権利者団体が後を絶たない。これらには、著作権的に問題ないことを異議申し立てして徹底抗議しよう。