センサーサイズで選ぶデジタルカメラ

デジタルカメラはレンズから入ってきた光を、CMOSやCCDなどのイメージセンサーで受け取りデーターとして保存します。このイメージセンサーは専門用語で固体撮像素子などとも言われますが「センサー」と略されていることが多いです。
この基本的な部分で重要になってくるのはレンズとセンサーです。
コンパクトデジカメなどでは特にセンサーは重要です。2009年頃から暗いところでもノイズを少なく撮影できるようになりましたが、これはセンサーが進化した結果です。

従来、暗いところで撮影するためには、ストロボを使用したり、明るいレンズを使用したりする必要がありました。しかし、センサーの性能が向上すれば、不自然な光になりがちなストロボを使う必要はなくなり、明るいレンズを使用できないコンパクトデジカメでも、うす暗いレストランなどでも自然な撮影ができるようになります。

このセンサーにも様々な物がありますが、センサーの性能を決める上で非常に重要なのがセンサー自体のサイズです。

一般的にカメラのセンサーサイズはカタログなどを見ると、1/1.7や1/2.3のように分数で表示されています。これは対角をインチで表示した物でわかりにくいですが、分数なので、分母が大きい方がサイズが小さいセンサーとなります。

同等の画素数で、センサーサイズを比較すると、サイズが大きい方が1つ画素にとらえられる光が多くなるため画質は高くなります。つまり、画素数がほぼ同じなら、センサーサイズが大きい方が高画質となります。

ただし、1/1.7と1/2.3は縦横のサイズが、1/1.7で7.6mm x 5.7mm、1/2.3は6.2mm x 4.7mm程度になり、物理的なサイズはそれほど変わりありません。
しかし、一般的なデジタル一眼レフで使われているAPS-Cサイズは22.2mm x 14.8mmで1/1.7と比べても縦横のサイズが3倍近く、面積比だと7.6倍にもなっています。こうして比べるとコンパクトデジカメよりも、一眼レフがいかに高画質かわかるかと思います。

同じセンサーサイズで比較すると、画素数が少ない方が1画素あたりの面積が大きくなり、光の取り込み性能はあがります。単純に画素数が多ければいいわけではない理由はこの辺りにあります。

最近の携帯電話はセンサーサイズが公開されていませんが、1/2.3より小さい物を採用している場合が多く、携帯電話よりもコンパクトデジカメの方が高画質となります。

また、イメージセンサーのサイズが大きくなると、レンズもそれに合わせて大きくする必要があります。これも高画質化に影響しています。レンズが大きくなるとコストも跳ね上がります。

まとめ
同等画素数のカメラでもセンサーサイズによって画質は異なる。
センサーサイズは大きければ大きい方が高画質。

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