パナソニックが2009年9月に発表した新レッツノートは、JEITA測定方法で16時間のバッテリ駆動が可能。もちろん標準バッテリで。
今回の長時間駆動は、低消費電力技術に加えて、従来よりバッテリセル数を増やし、最新の高容量セルを使用したことが影響している。
16時間駆動とはあるが、JEITA測定方法は実際の利用とはかけ離れた測定方法で、この数値の6割から7割程度しか使えないのが一般的。
今回のレッツノートは16時間駆動なので、この6割でも10時間使用可能だ。
10時間駆動できればどんなことに使えるだろうか?
朝8時から連続使用したとして18時まで使用できる。
例えば、8時出発で新幹線で東京から大阪に出張するとして、移動中に2時間、10時過ぎに到着し、午前中2時間、午後3時間使用。
夕方、大阪から東京に帰る際も移動中に2時間。これで合計9時間。
実際はここまでフルに使用することはないだろうが、10時間実際に利用できれば一日の出張ならACアダプタ無しでパソコンを活用できる。
海外出張の場合、都内から成田へ行き、ニューヨークに行くと仮定すると。
国内の移動、空港での待ち時間で2時間。
ニューヨークまでの飛行時間は13時間ほどかかる。機内では離着陸、食事中は物理的に使用できないのでその時間3時間ほどを差し引いても10時間。現地に到着してからホテルに直交する場合で移動中に1時間。
合計で13時間で10時間では足りない。
しかし、一般的に空港では何らかの形で電源が使える事が多いので、移動中はともかく、空港での充電しながらの使用で2時間は差し引けるかもしれない。
また、航空機内でパソコンの使用に限らず何か一つのことに集中している人は個人的に見たこと無い。
おそらく、時間があったとしても今回の場合、10時間フルに使用することはないだろう。8割使用したとして8時間
これなら合計9時間ほどで、10時間駆動なら足りる。
ビジネスクラスなどに乗るなら電源が使えるので、このあたり全く問題にならない。
というわけで、バッテリ1本で丸1日使用するなら、最低でも実質使用時間で10時間ほどの駆動時間は必要といえるだろう。
これよりも活用する方、例えば朝7時から夜12時までバッテリで使い続けたいという場合は15時間の駆動時間が必要だ。そんな方には今のところバッテリを複数本使用するしかない。
一般的な用途なら、JEITA測定方法で16時間程度。実使用で10時間あれば問題ないだろう。
もちろん、携帯電話が待ち受けなら数日間は問題なくなったように、さらなるバッテリ駆動時間の向上のための技術開発に期待したい。