一般的に家電製品は、発売直後が一番高く、徐々に値下げされていくというのが良くあるパターンです。
例えば、2万円の商品なら、2万円で販売開始し、1年くらいすれば1.5万円くらいに値下がっているのは良くあることでしょう。
消費者としては、値下げのタイミングでうまく買うと儲かったというような感覚になりますが、iPodは基本的に値下がりませんので待つだけ無駄です。
日本では独占禁止法により販売店に販売価格を拘束することが出来ませんが、アップルはiPodなどを自社直営店アップルストアやオンラインで販売しており、この価格が事実上の定価となっています。
一般の販売店がこの価格以上の値付けにはすることは出来ませんが、この価格を下回る値段をつけることも困難なようです。
これがわかるのが、大手販売店のポイント制度です。
一般的にヨドバシカメラ、ビックカメラなどの大手家電量販店は、ポイント制度があり、通常の商品には10%のポイントを付与していますが、アップル製品に限っては5%になっています。
これは、アップル製品の卸価格が他社と比べて比較的高く、販売店の利益が少ないことから来ています。
また、発売から時間が経つと徐々に値下がりするのが通常ですが、iPodなどアップル製品は基本的に値下がりません。
値下がるのは新製品が登場したときに、性能が落ちる従来製品の価格が改定される時と、何らかのタイミングで価格のアップデートがされた場合です。
価格がアップデートされるのはMacBookやiMacなどコンピュータ関連製品で時々ありますが、iPodの場合は新製品が登場するタイミング以外では価格が変わることがないと思って良いでしょう。
新製品が出るタイミングで従来製品がラインナップから消えることもあり、その場合は当然値下がりしません。
新製品が出た直後に旧製品が値下がるのではと思う方も多いですが、その直前には出荷数がコントロールされ在庫自体が希少になるので、在庫一掃も難しいと思ってください。
これにより、消費者にとってiPodはいつどこで買っても価格に大差なく、新製品が出るまでは値下がる事がないという電化製品では珍しい商品となっています。
これに近い戦略をとっているのは、高級ブランド品があります。
ファッション系の高級ブランド品などは、直営店があり、基本的に値下げはしないのが一般的です。
アップルも自社の製品、ブランド価値を分野を問わず、他の成功者から学んでいるためこのような形になっている物と考えられます。
iPodをいつ買うのがお得か
以上より、一般的な家電製品とは異なり、値下がりすることのないiPodはいつ買ってもお得ではありますが、よりお得感の強い時期があります。
iPodの新製品は一般的に9月頃発売となります。
次の機種はその1年後に登場するので、より先端の製品を少しでも長く使えるのは新製品発表直後の9月から12月頃となります。
iPodは秋から冬にかけて購入するのがお勧めです。