電子書籍内の画像のクオリティが2014年5月より大幅に向上へ

Amazonが提供しているKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)はAmazonのKindle上で電子書籍を配信できるプラットフォームです。
ここでは、大手出版社などだけではなく、個人でもKindle上で電子書籍を配信することが出来ます。

自分で電子書籍用のフォーマットにして登録するだけなので、比較的簡単に全世界に向けて書籍を配信することが出来ます。

問題は、配信コストがかかるためにデータサイズの上限があったことでした。
特に、マンガなどの画像で構成される物はデータサイズが増えるために、画質を上げることが出来ません。

KDPでは従来1つの画像ファイルのサイズは127KB、本自体のサイズは50MBが上限でした。

しかし2014年5月19日から画像ファイルの上限は5MBになり、本自体のファイルサイズは650MBまでになりました。
画像ファイルで約50倍、本のサイズは10倍以上になった計算です。

最近はタブレットのKindle FireやiPadなどが高精細化しています。
今後は、これらの高精細なディスプレイで表示しても全く遜色ない画像ファイルを配信できることになります。

Amazon Kindleストアの価格をチェックする

Amazon.co.jpにおいてようやく電子書籍サービスが開始された。
電子書籍端末が発売する前の2012年10月25日には書籍販売のKindleストアもスタートし、iPadなどのタブレット端末やiPhoneやAndroidのスマートフォンなどでKindleで提供される書籍が読めるようになった。

ここで、開始時時点での書籍の価格をチェックしてみよう。
Kindleなどの電子書籍では紙、印刷、製本、物流などのコストがかからないことから、本が安くなることが期待されているがどうだろうか。

「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」は、書籍が1,470円のところ、Kindle版が700円で期待通りに安く設定されている。

「道をひらく」も書籍が914円のところ、Kindle版は667円となっている。

コミックの場合はどうだろうか。

「ジョジョの奇妙な冒険 第8部 モノクロ版 2」は書籍が420円のところ、368円となっている。
ここで注目なのが、この価格は出版社の集英社が設定した物と言うことだ。

出版社が設定していない物はAmazonが卸値から独自に設定した物でかなり安くすることが予想されるが、出版社は紙の書籍を守るためか、それほど安くは設定しない。

その典型的な例が次となる。

「まほろ駅前番外地: 2」は単行本が1,575円だが、文庫は530円。出版社はKindle版をこの文庫に会わせた530円に設定している。

このような書籍と同等に設定している物もあれば、書籍より高くなる物もある。

「ツナグ」は単行本が1575円で、文庫が662円だが、Kindle版は文庫よりも高い833円となっている。

Amazon Kindle日本でサービス開始 Paperwhiteを買う理由とFireを買わない理由

AmazonのKindleのサービスが2012年末にようやく始まる。
Kindleストアは2012年10月25日開始、Kindle Paperwhiteは11月19日発売予定、Kindle FireやKindle Fire HDは12月19日発売予定となっている。

読書端末としてのKindle Paperwhiteは買うべき製品だが、Fireはどちらかというと動画サービスなどを利用する物で、日本の場合は現時点では買うべきではない。

Kindleはハードウェア製品そのものよりもサービスを注目すべきだ。
Kindleでは購入した本を様々なKindle自体だけではなく、スマートフォンやPCなどさまざまなデバイスで読むことができるが、Whispersyncという仕組みで、読んだ場所をシンクし、どこデバイスで読んでいたとしても続きをシームレスに読むことができる。
このような読書用のサービスが最も充実しているのがKindleだ。

注目なのが販売される本の量だが、開始時時点では5万点となっている。この中に1万点の青空文庫の書籍などが入っているようだが、楽天のKoboも同等の点数(10月現在6万点)なので、この点ではKindleだからといって多いと言うことはないようだ。
この本の量は、今後の充実が待たれる。

このKindleの最新端末であり、読書用に適しているのがKindle Paperwhiteだ。
価格は8,480円で、国内の3G接続が無料の3G版は12,980円となっている。どこでも新しい書籍を入手したいなら3G版がいいが、それほどでもなければWi-Fi版でも十分だろう。

一方、カラー版のFireやFire HDは同等のタブレットと比較すると非常に安価だ。
例えば、AndroidタブレットのNexus 7は19,800円だが、Kindle Fire HDは15,800円となっている。
Kindle Fire HDは一般的なAndroidタブレットやiPadなどと異なり、Amazonのサービスを利用する端末だ。

アメリカでは、Amazonが動画配信サービスを展開しており、アメリカで使う限りKindle Fire HDは利便性が高いが、日本では一部音楽が配信されている物の、アメリカと同等のサービスにならない限りあまり活用できないデバイスとなる。

2012年のAmazon Kindleはどんな製品・サービスか

Amazon Kindle Fire HD

Amazonは現地時間の2012年9月6日にプレスカンファレンスを開催し、新しいKindleなどを発表した。
ここではっきりしているのは、Amazonの様々なサービスを使用できる端末がKindleであり、単に電子機器好きに売っているわけではないと言うこと。

Androidタブレットは多数発売されてはいるが、iPadほどアプリがあるわけではなく、今購入しているのは特定の用途で使用したいか単なる電子機器好きの人だけ。
Amazonは、Amazonで提供している各種サービスを生かせる端末としてKindleを進化させた。

Kindle paperwhite
電子インクを使用したデバイスで、フロントライト(バックライトのような物)を搭載し暗い部屋でもそのまま読書ができるようになった。
paperwhiteという名前のように、紙のような白さも実現し、解像度も従来の約1.3倍の212ppiとなり文字表示も美しくなった。選べるフォントの種類やサイズも増えた。

今まではページ数などを表示していたが、この表示いている左下をタップすることで、あと何分くらいでこのチャプターや本が読み終わるのかの表示機能も追加された。

従来の第4世代Kindleは$69から、最新のKindle paperwhiteは$119。

AmazonはだれでもKindleプラットフォームで小説などを発表できるKindle Direct Publishing(KDP)を展開している。また、通常の小説などよりも短い小説などを展開できるKindle Singlesも展開している。
今回新しく始まったのはKindle Serialsで、連載小説を一度買えば新しい物が自動的に送られてくると言うサービス。

主に映像サービスなどを利用できるKindle Fireも新しくなり、Kindle Fire HDになった。7インチ($199)と8.9インチ($299)
の2モデル。
基本機能が強化されたが、特にMIMO対応しWi-Fiの電波状況が良くなったことを売りにしている。4G(LTE)対応版($499)も提供され、1年間のデータ使用料金は様々な条件がつくが$49.99。電子書籍用の3G対応版は無料で利用できるが、映像版のサービスは有料となる。

書籍を読んでいる際、登場人物が多いとわからなくなっているが、Kindle用にX-rayというサービスがある。登場人物などの一覧やどこにその人物が登場しているのかわかるもので、この映像版X-ray for Movieも展開されるようになった。

どのデバイスで読書していても、Whispersyncという機能で、どこまで読んだかを自動同期する機能があるが、オーディオブック版Whispersync for Voice、ゲーム版Whispersync for Gamesも提供される。

オーディオブックのAudibleと文字のKindle書籍を同時に利用できるようにもなった。Kindle書籍の文字とAudibleの音声が同期する。

子供などに利用制限するFreeTime機能も追加。

これらのKindle Fire関連サービスは映像サービスがほぼ展開されていない日本では使えないサービスで、デバイスも購入する価値はない。

それぞれの製品は9月14日か10月1日、11月20日(8.9インチFire HD)から出荷が開始される。

シャープの電子書籍事業まとめ

GALAPAGOSの今後が気になるシャープの電子書籍関連事業の流れをまとめた

1990年代? ISP事業シャープスペースタウン(Sharp Space Town)を開始
1999年5月 シャープスペースタウンでザウルス向けにコンテンツを配信
2001年7月 ザウルス文庫(SpaceTown for Zaurus)向けにMDF(XMDFの初期版)を開発
2006年3月 ISP事業シャープスペースタウン終了
2006年4月 SpaceTownブックス開始
2006年6月 Sharp Space Town for Zaurus 終了
2010年4月 Windows 7などに対応するブンコビューア 6.0公開
2010年9月 クラウドメディア事業GALAPAGOSを発表
2010年10月 CCCとの業務提携事業TSUTAYA GALAPAGOSを発表
2010年12月 メディアタブレットGALAPAGOS販売開始
2010年12月 TSUTAYA GALAPAGOS開始
2011年6月 GALAPAGOS App for Androidを公開
2011年7月 SpaceTownブックス終了を発表
2011年7月 XMDFビルダーの無償提供を開始
2011年8月 2010年12月に発売した専用端末メディアタブレットGALAPAGOSを汎用Android端末へアップデート
2011年8月 イーモバイル向けメディアタブレットを発売
2011年9月 SpaceTownブックス終了
2011年9月 2010年12月に発売したメディアタブレットの販売終了
2011年9月 CCCとの提携事業TUTAYA GALAPAGOSの提携を解消しシャープの子会社化

シャープは、1990年代パソコンやPDA(ザウルス)に向けてISP(プロバイダー)事業を展開していた。プロバイダー事業では単にインターネットへの接続だけではなく、会員になると受けられるサービスなどの競争があり、さらにノートパソコンMebiusやPDAのザウルスなど自社端末へのコンテンツ配信の意味もあり、1999年から「ザウルス文庫」などとして電子書籍事業を開始した。
2001年には現在のXMDFにつながる電子書籍フォーマットMDFも開発。その後、ザウルス文庫などは盛り上がる事無く、2006年のISP事業撤退に関連し、次のサービス、スペースタウンブックスへ引き継がれた。
その後も、スペースタウンブックス自体は盛り上がる事無く、2010年のGALAPAGOS事業が開始される。GALAPAGOS事業ではXMDF 2.0にも言及されるなど、フォーマットや専用端末含めて事業展開する事が公表される。

10月にはCEATECにあわせるようにTSUTAYAと共同で開始される電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」が発表される。
メディアタブレットのGALAPAGOSはシャープの提供するコンテンツ用の専用端末で、一般の店頭では販売されず、直販などに限定していた。2011年8月にはAndroid汎用端末にアップデートされるなどし、イーモバイル向けの端末が8月に販売された。
9月になると、メディアタブレットの販売終了が告知され、一部でGALAPAGOS事業自体の撤退と誤解されもしたが、TSUTAYA GALAPAGOSのサービスは続く。
販売終了が告知された翌日に同社の濱野稔重 副社長執行役員 兼 通信・ソーラー事業担当が会見し「撤退しない、来年にも新端末を追加販売。事業拡大する」するとした。
9月27日にカルチャ・コンビニエンス・クラブ(CCC)との提携事業TSUTAYA GALAPAGOSの提携を終了を発表し、9月30日よりシャープ単独の事業に変更される。