火曜日, 6月 6, 2023
ここで言うコンピュータとは電子コンピュータ、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのほとんどすべての電子機器のことです。そのコンピュータ自体は文字という概念がありません。文字を知らないので、コンピュータのOSが、文字という概念もコンピュータに教えて、人が使いやすいようにしています。 文字の概念を教えるというのは、文字の種類や形状を含めてすべてを教えるという事です。現在のコンピュータは電気がオンかオフでしか情報を扱えないので、この中で文字の概念を教えるのは大変です。 電気がオンとオフは2パターンしかありませんが、これを2つ使えば、2倍の4パターン使えます。これでは英語のアルファベット26文字も使えませんが、電気のオンとオフを4つ並べれば16パターンあるので、0から9までの数字は利用出来ます。 これでコンピュータで数字の計算が出来るようになります。 文字を利用するためには5つ並べて、32パターンあればアルファベット26文字は利用出来ますが、数字が利用出来なくなります。6つ並べれば64パターン使えるので、アルファベットの大文字と小文字、数字の62パターンは表せます。これでも良さそうですが、他の記号などを含めると7つ並べた128パターンを使うという方法に行き着いたようです。 これでコンピュータで数字とアルファベットと記号類が利用出来るようになりますが、コンピュータ毎にこの決まりを作っていた場合、どれがどの文字に一致するのかがバラバラで使いにくいです。 これを統一したのがASCIIです。1963年にオンとオフのどのパターンがどの文字に一致させるかというのを統一させ、ASCII(American Standard Code for Information Interchange)という文字コードで標準化にしました。この時に決まったのは数字、アルファベットの大文字、一部の記号です。その後、1965年にアルファベットの小文字が対応するなど、記号なども含めてASCII自体が固まるまで数年かかっています。その後、英語以外の文字でも利用出来るように出来るようになっていきましたが、コンピュータで文字のやりとりが自由に利用出来るようになっていったのは、このASCIIが起源としてもおかしくはないです。実際にどのコンピュータでも世界各国の文字が問題なく表示できるようになっていったのは、2000年代に入った頃からです。各コンピュータでの各言語の文字表示、文字コードのUTF-8での統一などの結果です。そのUTF-8はASCIIと互換性がありながら、世界中の文字に対応できるようになっています。 実際にはこのASCIIから派生した文字コードがすべてで使われるとは限られません。IBMはASCII制定と同時期にEBCDICという文字コードを作り、自社製品で使用していました。2020年代になってもこのEBCDICは大型コンピュータのメインフレームで使われており、メインフレームと、一般的なコンピュータでのデータやりとりでは、この文字コードを意識する必要があります。
日本語を書くとき当然ながら全角を使いますが、英数字を書く場合はどちらを使用している方が多いのでしょうか? おそらく、世間一般では全角を使用している方が多いと思われますが、ネット上で全角の英数字を使うのは考え物です。 ここで、全角英数文字と半角英数文字を比較してみましょう。 全角 ABC 123 半角 ABC 123 このように、フォントによっては見た目に違いはあるかと思いますが、人間が読む場合の意味自体は、当然ながらほぼ同じでことを表します。 この全角英数文字は日本語の文字の一部として組み込まれており、日本語の環境ではきちんと読めても、海外の方が読めるとは限りません。 最近のOSは国際対応されているので、ほとんどのパソコンで様々な言語の文字が何もしなくても読めますが、古いパソコンや、国際対応されていない物などでは、全角英数字は読めません。 また、最近の検索エンジンは、全角英数文字をきちんと判断しますが、実際に検索する場合、全角と半角は違う文字と認識されています。 すなわち、全角英数文字で書いてしまうと、日本人にはよくても、外国人には読めない、検索も出来ないという事になりかねません。 ということで、英数文字を書く場合、全角ではなく半角で書くことが推奨されます。これで、全世界の方が読めるようになり検索結果にも問題なく表示されます。 もちろん、外国人には見られたくないということなら、全角で書いてもかまいません。 まとめ 英数字は半角で書く
ネットの文章はいつ読まれるかわかりません。今読む方もいますし、5年後に読む方も、もしかしたら50年後も読まれるかもしれません。 いつ読まれてもいいように、日付の表記に注意するのと同時に年代を特定したい話題を書きたいような時にも注意する必要があります。 その世代にしかわからない話題を書く場合、 「このネタは20代後半しかわかりませんね」 などと書くことがありますが、このときの20代後半は5年後には30代前半になります。5年後に20代後半になるのは、現在20代前半の方となります。 5年後に読んだ方は、そのネタはわからず混乱してしまうかもしれません。 このため、年代を特定した話題を書きたい場合は、 「1980年代前半生まれ」 などと、その時の年齢ではなく、生まれ年を基準に書くと、将来も同じ世代に向けた文章を維持できます。 当然ながら、「30歳はお肌の曲がり角」などと書く場合は、生まれ年を書くとおかしな事になってしまいます。 まとめ 特定の年代に向けた話題では、生まれ年を基準に書く。
日本語で文章を書く場合、ほとんどが日本国内のことを書いていますので、時間は基本的に日本時間のことでしょう。 しかし、全世界を見るとそれぞれの地域ごとにタイムゾーンが異なるので、その時間が、読み手の地域の方にとって何時になるかはそれぞれの環境で変わります。 今のところ、日本語で書いてあれば日本標準時(JST)である可能性は高いですが、英語の場合はどうでしょうか? 英語で書いた文書内の時刻がどこの地域の標準時のことを指しているのかは、言語だけでは判断できません。書かれた地域がどこかなのかが重要となります。 タイムゾーンがいくつかある国では、何かがスタートする時間にはそれがどこの時間なのかを書くのが一般的で、たとえばアメリカのテレビなどは番組の開始時間の後にESTなどと、タイムゾーンが付記されています。 ネット上で文書を書く場合、それがオープンなサービス上のものなら特にタイムゾーンを意識する必要があります。 アメリカのようなタイムゾーンがいくつかある国の方が書く場合も、自分の周りだけを見て時刻を書くことが多いようですが、これからはそれを誰が見るかはわからないので、誰が見てもわかるようにした方が無難でしょう。 日本語の場合、日本人か日本語を学習する一部の外国人にしか理解されませんが、将来確実に自動翻訳の精度はあがります。 今のところ、自動翻訳の精度は非常に低く参考になる程度ですが、最近はGoogleのサービスなども充実しており、日本語で書いた文章を自動翻訳で日本語がわからない方が読むのも一般的になりそうです。もちろん他の言語も同じです。 将来、さらにこの機能が使えるようになることを踏まえて、いまから、ネット上で書く文章の時刻にはタイムゾーンを付記して慣れておくのもいいでしょう。 まとめ それぞれの地域ごとにタイムゾーンが違う 日本はJST 日本での時刻なら、時間の後にJSTとつけておくと親切 JSTはやり過ぎるとうるさい
ネットに掲載された文章がいつ読まれるかはわかりません。 新聞なら基本的にその日、雑誌は次の号が出るまでと、従来の紙媒体の場合は賞味期限がありますが、ネット上の文章がいつ読まれるかは全くわかりません。 そのためネットの文章で「今月」「来週」「昨日」などと書いても、それがいつのことであるかを特定するのは非常に困難です。 そのような文書を見つけた場合、読み手は、その文章が書かれた日を調べ、それがいつかを考えることになります。 読み手が意味を理解できないような文章はネット上であるかないかはともかく、どのような文章でも推奨されません。 特にネット上の文章では、いつ読まれるかわからないので、省略せずに年月日をしっかりと書くことが推奨されます。もしも今月と書きたいなら、その今月が何年何月のなのか、文章内で明確にわかるようにしなければなりません。 元号を使うのも要注意です。 ネット上では日本人もほとんどが西暦を使用しています。もちろん元号を使う方もいますが、日本人はともかく、元号で書かれるとそれが何年のことなのかわからない方が世界人口の多数を占めています。 日本語で書いているんだからわかるだろという方もいますが、「20年」と書いてしまった場合、それが西暦の2020年なのか、平成20年なのかは書いた本人にしかわかりません。 もちろん、文脈から想像すること出来ますが、せめて平成20年などと省略せずに書くことが必要です。 これは西暦でも下2桁を省略してしまうと、それが何年のことなのかわかりにくくなることにつながります。 まとめ 日付は省略せずに、年月日をきちんと書く。 年はなるべく西暦で4桁使って書く。 元号を使う場合は、昭和、平成などを書き忘れないようにする。