英文法学習前に知っておきたい英語の基礎知識

英語学習初心者が初めに知っておくと、今後の英語学習で役立つ情報をまとめます。

英語の学習分野

英語の学習は一般的に分野毎に行うことが多いです。
英単語の暗記、文法学習、長文読解、リスニング、英作文、英会話などですが、それぞれは完全に分離しているわけではなく、特に単語や文法は各分野に関連しています。

アルファベット 英語で使う文字のこと、一応別に分けました。
発音 アルファベットの読み方ではなく、単語、文章にしたときの発音の基本です。
単語 英語で使う言葉のことです。
英文法 英語のルールのことです。
語法 語法とは動詞がどう使われるかという英文法の一種です。
英文読解 英文法などで学習した内容で正しく意味を取る英文法の一種です。
長文読解 英文読解は1つの文章の意味を正しく理解することですが、長文読解は、長い文章でしっかり意味を取ることで、日本語などのご自身の第一言語で出来るようになっていることが前提です。
英作文 今まで学習した内容で、文法的に正しい作文を出来る学習ないようです。
リスニング 音声を聞いて意味を理解することです。
英会話 音声を聞いて意味を理解し、その内容で返答する。自分で言いたいことを英作文して発音するという英語の総合的な学習分野です。

以上が一般的な英語の学習分野だと思います。
苦手な方に取っては英文法などの基本的な部分はもっと切り分ける必要があります。

別分野としてしっかり学ぶ必要がある項目

今までは英文法としてひとまとまりで学習していたのが、アルファベット、発音の後に、英語の語順、英文の基本、英文法用語の基礎、単語の基礎知識、単語、英文法用語などです。
英文を正確に読む読解は別になっている用に、英文法を学ぶための基礎知識も別途段階を踏んで学習していった方が効率的です。
今までは文法として一気にやっていたケースが多いと思いますが、基礎がわかっていない段階でどんどん進んでもその後の理解が追いつきません。

項目毎に分割して学習した方が理解が進みます。

アルファベット 英語で使う文字のこと、一応別に分けました。
発音 アルファベットの読み方ではなく、単語、文章にしたときの発音の基本です。
英語の語順 単語を並べて文章を作りますが、日本語と英語では語順が違う事を理解します。
英文の基本 文章は単語毎にスペースを空けるようなことを覚えます。
文法用語の基礎 文法で頻繁に出てくるような品詞などの基本を学びます。
単語の基礎知識 単語そのものではなく、単語に関連する基礎知識を入れます。
単語 英語で使う言葉のことです。
文法用語 文法用語の意味を英文法自体を学習する前に理解します。
英文法 英語のルールのことです。

この英文法を学習する前の段階の知識は、順番に学習して終わりではなく、一回一通りやったら、再度一から学習し直します。例えばアルファベットはすべて完璧だったら抜かしてかまいませんが、文法用語などは何回もやらないと理解出来ないと思います。
この何度も繰り返して学習することが今後の学習でも重要になります。学校の授業を一回聞く、本を一回読んですべてを理解するような人はいません。
(ごくまれにいるようですが、これを読んでいるあなたは関係ない世界の話です)

発音

英語の発音は英語学習の基本です。
なぜかリスニングやスピーキングの学習の段階で学び直そうという方が多いようですが、完璧にするのは難しいとしても、学習の初期段階で、正しい発音などを学習する必要があります。

一般的に英語の発音なら母音、子音、アみたいな発音は何種類もある事、発音記号などから入っていくと思いますが、フォニックスという英語圏の子どもが読み方を学習する基本を学びましょう。

一般的にAはエー、Bはビー、Cはシーみたいな読み方を教わりますが、これ自体はそのアルファベット単独の読み方であって、単語で使った場合の読み方は異なります。
フォニックスではAはアッ、Bはブゥ、Cはクゥみたいな読み方だと教わります。

この読み方を組み合わせると、dogがどうやってもディーオーギーとしか読めないものが、フォニックスで教わるドゥ・オ・グゥみたいな読み方を縮めてドッグと読めるようになります。

これを知っていれば、発音記号がわからない、そもそも発音記号でも読むのが難しい単語も、正しい読み方に近い発音が出来るようになります。

また、フォニックスに加えて、強形、弱形というのがある事を、文章にしたときに音が消えたりつながったりするリッピング、リダクションなどの仕組みも知っているのと知らないのでは全く異なります。

初期段階ではフォニックスを知り、強形、弱形、リッピング、リダクションというのがある事を知ることくらいで十分ですが、学習が進んだ段階でこれらも理解出来るようにしましょう。

英語の語順

英語の語順は日本語とは異なります。

日本語 私は昨日学校で野球をやりました。
英語 I played baseball at school yesterday.

日本語を英語の語順で並べるとこうなります。
私は・やりました・野球を・学校で・昨日

日本語の語順で単純に意味のカタマリを英語にするとこうなります。
I・yesterday・at school・baseball・played

どちらも意味がわからないので、日本語なら日本語の文法ルールで、英語なら英語のルールで言葉を正しく並べ変えます。

これが日本語と英語の語順が異なるという事です。
一般的に英語の学習では主語・述語などの謎の文法用語から入っていきます。このあたりの文法用語がネックになって、その後の学習が進まない、挫折してしまう方が多いと思います。
文法用語抜きで、語順が違う事を学び、英語というのが日本語と違う構造を持っていることを学ぶことから始めましょう。

意味順という学習方法があります。

この語順の違いがどの言語にも共通する基本的な文法のルールです。
単語の並び方、語形変化などが言語毎に異なっています。この各言語の並び方の違いが文法で、この基本を知っているか知らないかは、言語学習において学習効率にかなり違いが出ます。

英文の基本

英文は「I played baseball at school yesterday.」のように、文章の初めは大文字、単語はスペースを空ける。文章の最後はピリオドをつけるようなルールがあります。

日本語で英単語を使った商品名を書く際に、「AppleのiPhone 16 Proを買った」ではなく「AppleのiPhone16Proを買った」みたいな書き方をする方がいます。英語の基本的なルールを気にしていない、理解していない人、英語が全くできない人なんだろうと思います。

英文法用語の基礎

英文法を知識として学習する際に、英語の並び順が違う事なら、主語・述語の順になる事が基本などと学びます。
主語・述語とはなにかがわかっていないと、この後の理解が出来ません。通常、主語は名詞、述語は動詞、述語は述語動詞とも言うとかどんどん進んでいきますが、このあたりの文法用語がさっぱりわからない状態、何となく理解しただけの状態だと、その後の学習内容がわからない状態になります。

かならず、この英文法用語の基礎を理解しましょう。

この段階では英語を使う必要は無いです。
初期段階で出てくる英文法用語自体を日本語で学習しましょう。

名詞とは物の名前のこと、私、車、野球など
動詞は動作のこと、食べる、走る、歌うなど
形容詞は名詞を修飾する言葉で、速い、遅い、大きい、小さいなどのこと
修飾するとは詳しく説明するようなこと

などのように、文法用語を自分の中でしっかり理解します。

単語の基礎知識

単語の基礎知識とは、単語にはその単語の種類となる品詞があることなどのことです。

単語の品詞は1つの単語に1つというわけでは無く、1つの単語で複数の品詞を持つ場合もあり、その場合は意味が微妙に変わることなどを知ります。
名詞なら、可算名詞、不可算名詞があり、動詞は原形、現在形などがあることも知ります。
単語は接頭辞・接尾辞などがあること。

語法というのがありtellの場合なら「tell 人 of 物」のような形で使われることが多いなど、単語の使われ方にはある規則がある事を知ります。
コロケーションとは、例えば白か黒かとい表現なら、日本語なら黒か白かとは普通は言わないように英語ならblack or whiteになるのが一般的です。熟語とは異なる、単語の自然な使われ方のようなものです。

英単語帳は、このあたりの基本的な内容をふまえて、単純に単語の意味以上の事を学習してもらうように作られています。
英単語の語法、コロケーションという物の存在を知った後に、英単語帳の例文を学習すると、例文の選定はかなり考えられていることなどもわかるようになります。
つまり、この後に使う英文法書なども、例文の内容をしっかり吟味して作成された物の方が学習効果が高い事もわかるようになります。

英文法用語

英語の語順が日本語と違う事、文法用語の基礎はある程度抑えた上で、基本的な発音は出来るようになり、ある程度英単語も学習した段階で、本格的な英文法の学習に英文法用語を固めておきましょう。

品詞などはある程度事前に学びますが、主語、述語動詞、副詞、不定詞、代名詞などの様々な英文法用語が文法学習中に出てきます。

それらが何かを日本語でわかる状態にしましょう。
よくわからない状態で例えば不定詞の形容詞的用法とか出てきた場合は、to+動詞の原形がどうのこうのという説明になりますが、不定詞、形容詞、動詞、原形などの用語がわかる状態か、どれか1つでもあやふやかで文法の理解度が全く異なります。

それぞれの文法用語はある程度固めておくと、文法用語が曖昧なまま学習するのとは効果が全く異なります。

文法用語自体は多岐にわたるので、これから学習する項目などに絞って、そこで出てくる用語を理解してから、文法項目自体に入るのがいいでしょう。

英文法に入る

一通り基礎を学んだ段階で文法自体の学習に入ります。

既に文法用語を理解しようとしていた段階で、英文法自体の概略はわかっている状態になっていると思いますので、文法自体の学習はかなり効果的になっているはずです。

その知識を使って英文法を学習していきます。

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