英語を聞いて読んで意味がわからない場合の対処方法

英語を聞いたり、読んだりして、その内容を理解出来ない場合、どの段階で理解出来ていないのかによって何を学習すれば良いかが判断できます。

注意したいのが、自分が勝手に何となく理解した事と、その内容の本当の意味がずれている場合もあります。自分のレベルを知るには、リスニング教材などを使って、難易度別にどの段階で正しい意味を理解出来ているかを確認した方が良いでしょう。

ここでは、正しく自分の能力が判断できているという前提で説明します。

英語を聞いて翻訳っぽい翻訳をしていないが理解出来る

この段階は、英語を聞いて、頭の中で翻訳した上で理解するのではなく、翻訳っぽい翻訳をしていないが理解している状況です。文章の途中で順次理解し、その文章が終わった後も丸ごと翻訳っぽいことをしていなければこの段階です。
さらにリスリングに問題がなく、英語を聞いてそのまま意味が理解出来ている段階で、理解速度も速いため、かなりの上級者となります。
読んで理解は出来るが、聞いて理解する場合は追いつかない場合は理解速度を上げる学習を続けましょう。
とは言え、すべての内容を完璧になっている状態とはほど遠いと感じているでしょう。母国語でもよく知らない言葉があるように、永遠に完璧になる事はないです。
そのまま、そのレベルの英語を使用し、レベルの高い表現を学習し、語彙を増やし続けていれば、より難しい内容も理解出来るようになっていきます。
理解速度が遅い場合、理解出来るレベルの内容を音読して、より速く理解出来るようにしていきます。

英語を聞いて聞き取れるが頭の中で翻訳してなんとか理解出来る

ある程度出来るようになっても、少々難しい内容、聞いた事ない表現などが出て来た場合に、頭の中の翻訳機能が動き出すと、頭の中で翻訳して理解しようとします。
それよりも簡単な内容なら、頭の中で翻訳しなくても理解出来るなら、直読直解の練習を続けるなどして、理解出来る内容を増やして行けば、頭の中で翻訳する事がなくなり、より理解が深まるようになります。

たまに何を言っているのかわからないがおおむね内容はわかる

基本的に聞き取れるが、ためによくわからない言葉や表現などが出てくると、聞き取れないがおおむねわかる状態かと思います。
基本的な表現や単語は知っていても、知らない表現、知らない単語などを使われた場合によくわからなくなるが、前後の内容から推測できる状況と思います。
聞いてよくわからないが、読むと単語で使われているパーツから何となくわかる場合は、語源などがある程度わかっている状態かも知れません。これは聞いても想像つくように基本的な発音もしっかり身につけましょう。
理解出来る表現を増やすために、直読直解の多読など、語彙や表現を増やす練習を続けましょう。

一般的な文章なら聞き取れるし内容も理解出来るが、専門的な用語などを使われるとわからない

例えば、法律用語、医学用語など自分がよく知らないし、そこで使われている用語も特殊な場合、母国語で聞いても何を言っているのかよくわからない事があります。
通常の会話や文章がわかる状態なら、その分野の用語、単語、表現などを覚えればわかるようになります。

一般的な文章なら聞き取れるし内容も理解出来るが、カジュアルな会話などになると途端にわからなくなる

カジュアルな会話などでは、一般的な英語学習者が学習しない表現などが沢山出てきます。さらに会話の速度も速めになるでしょう。
それぞれの内容は聞き取れるが、意味がよくわからない場合なら、様々な口語表現を学習しましょう。聞き取り自体が出来ない場合は、口語表現でよく使われるような発音でのリスニングに課題がある場合もあります。
リッピング、リエゾンなど発音が変化する表現のリスニングなど、発音やリスニングの基礎をしっかり学習しましょう。

会話について行ければなんとか理解できるが、早くなると理解が追いつかない

一般的な会話は1分間に150ワード程度で、早口の場合は1分間に200ワード程度になると思います。
内容自体はゆっくりなら理解出来るし、リスニング自体もゆっくりなら聞き取れるなら、通常の速度での聞き取りと、その理解が出来るように直読直解の練習をする必要があります。
直読直解ではどのくらいの速度で読めるようになっているかに注意して学習を続けましょう。

聞き取り自体が難しくなることがよくあるが、文字で読めば理解出来る

文字で読めばわかるが、聞き取りが難しい場合、文字情報での理解は出来るが、音声の聞き取りに問題がある状況です。
正しい発音でのリスニングに問題がある状態なので、自分の発音含めて、基本的な部分からの学習が必要です。
自分が理解出来るレベルのリスニングを練習し、理解出来る速度を上げるなどして、リスニングの基礎から練習してください。

部分的に聞き取れるので、そこから想像して意味が理解出来る

リスニングに問題がある段階ですが、部分的に聞き取れた単語、フレーズがあるなら、そのままリスニングの学習を続けていけば、聞き取れる範囲は増えていきます。
この段階で、文字で読んで想像ではなくしっかり意味が理解出来ていれば、リスニングの学習を中心にします。
文字で読んでも何となくでしかわからない場合は、直読直解などで文法含めてしっかり文章が理解出来るように学習する必要があります。

聞き取りは難しいが、文字で読めば何となく読める

リスニングにも問題がある状態ですが、文法や文章の構造などがよくわからず、何となく文章を読んでいる状態は、内容を理解出来ているか怪しい状態です。この状態の場合、簡単な内容は何とかなっても複雑な内容ではさっぱりわからない状態になるでしょう。
リスニングはもちろん、基本的な単語、文法などをしっかり学習してください。

聞き取りも難しいが、文字で読んでもよくわからない

文字で読んでもよくわからない場合、基本的な英文法、単語などの学習が足りていません。
文字で読んで理解出来るレベルのリスニング含めて、英文法、単語などを基礎からしっかり学習しましょう。

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