Androidのバージョンとその進化

Android(アンドロイド)はグーグルが開発しているスマートフォンやタブレット向けのOSだ。
一般的にスマートフォンでAndroidと呼ばれている物があるが、これはOSにAndroidを採用しているだけのことであり、それ以上の意味は無い。
ちなみに、AppleのiPhoneはiOSというAndroidとは違うOSを採用しており、iPhoneとAndroid OS採用スマートフォンは全くの別物だ。

このAndroidはGoogleが2005年にAndroid社を買収したことから始まる。Android社を立ち上げた現Googleのモバイル部門シニアバイスプレジデントのアンディ・ルービンは欧米などで一定の人気を得たSidekickという端末を開発したDanger社の創業者でもある。同社がMicrosoftに買収された後立ち上げた後に立ち上げたのがAndroid社だ。

GoogleがAndroidを買収した後、2007年に概要が公開され2008年10月にT-Mobile G1が発売された。
その後、何回かのバージョンアップを経て2009年9月に公開されたバージョン1.5から複数の端末が登場することになる。
コンピューター関連業界では、バージョン番号などを開発中はコード名で呼ぶことが多く、Androidもこのコード名がよく使われる。コード名は開発者などが好きな地域の名前、スーパーヒーローの名前など既存の何かが使われることが多いが、Androidの場合はお菓子の名前が採用されている。

Androidの主なバージョンとコード名
1.5 Cupcake 2009年4月
1.6 Donut 2009年9月
2.0 Eclair 2009年10月
2.2 Froyo (Frozen Yogurt) 2010年5月
2.3 Gingerbread 2010年12月
3.0 Honeycomb 2011年2月
4.0 Ice Cream Sandwich 2011年11月

パソコン向けのOSであるWindowsやMac OS Xはバージョンが進んでもそれほど機能は増えないが、Androidに限らず、スマートフォン向けのOSは進化が激しく、バージョンアップするたびに高機能になる。
関連機器の開発も激しく、それらの関連機器に対応するための追加機能もたびたび発生している。パソコン向けのOSのバージョンアップはおおよそ2年おきなのに対し、Androidのバージョンアップは半年程度と非常に短期間で更新されている。

OSは2世代古くなるとハードウェアの対応が遅れるなどして陳腐化が激しくなるが、Androidの場合、1年ほどでハードウェアが陳腐化する傾向にある。

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