LTEに対応するスマートフォンが2011年末から販売される。NTTドコモのLTEサービスXiに対応した端末で、主にデータ通信時に対応エリアで高速スピードの恩恵を得られるだろう。
しかし、このLTEは登場間もないこともあり、まだまだ完璧とは言えない。
世界最高レベルの通信品質を誇るドコモですら、カバー率が非常に低い。2011年10月18日時点での計画は、2011年度末のカバー率は25%、2012年度末で60%、2014年度末で98%となる見込みだ。
つまり、2012年くらいにならないと主要エリアで使うことができない。
もちろん、LTEのエリア外では3GのFOMAとして使用できるので、データ通信ができなくなるわけではないが、LTEの恩恵を受けることができない。都心でしか行動しないなど特殊な状況なら問題はないが、一般的には急いで購入する必要ないだろう。
また、LTEに関するモジュールの消費電力も見逃せない。半導体ベンダー各社は2012年前後に28nmプロセスへ移行するが、LTE関連モジュールもその頃になるとより低消費電力版が登場する。
LTE使用時の消費電力を考えると、2012年頃により消費電力を削減したモジュール登場まで待つのも悪くないだろう。
いつ買えばいいか
対応エリアの状況、LTEモジュールの消費電力を考えれば、2012年後半に登場するLTE対応スマートフォンを選ぶのがベストと言える。