スマートフォンは従来の携帯電話に比べデータ通信の量が数倍になると言われています。
スマートフォンや携帯電話は、基地局に接続する事でデータのやり取りをしています。基地局によっても異なりますが、1つの基地局は都市部では1km前後の範囲をカバーしています。
一般的に1kmくらいの範囲には少なくとも数百人いて、その携帯電話会社と契約している方もかなりの数になるでしょう。メールやインターネットを同時に使用している方も数十人になる事が予想されます。
下の図ではHSDPAの7.2Mbpsで接続できる基地局にスマートフォン3台、従来型の携帯電話7台が接続していると仮定した図です。
わかりやすくするために、スマートフォンでは1Mbpsで接続し、従来型の携帯電話ではその半分の0.5Mbpsで接続しているとしました。
この場合、スマートフォン1Mbps x 3で3Mbps、従来型携帯電話が0.5Mbps x 7で 3.5Mbpsとなり合計で6.5Mbpsで接続しています。
この場合、基地局は7.2Mbpsの能力があるので0.7Mbps余っている事になります。
このように基地局の能力を超えない範囲でユーザーが使用している場合、利用者も不満に思う事は少ないでしょう。
しかし、単純にスマートフォンユーザーが2倍になった場合を考えてみます。
この場合、スマートフォン1Mbps x 6で6Mbps、従来型携帯電話が0.5Mbps x 4で 2Mbpsとなり合計で8Mbpsで接続しています。
この場合、基地局は7.2Mbpsの能力があるので0.8Mbps足りないという事になります。
足りない場合、他の通信が終わるのを待つ必要があったり、それでも足りないほどの利用者がいるといつになってもデータ通信が終わらないという事になりかねません。
コメント
[…] 図解 スマートフォンが増えて速度規制されるわけ […]
[…] 図解 スマートフォンが増えて速度規制されるわけ […]