エコポイントが12月からほぼ半減すると言うことで、それまでの駆け込み需要のため家電量販店のテレビ売り場は客が殺到しているようだ。しかし、それが本格化した11月に入ると、10月上旬までの販売価格から上昇しているのがわかる。ポイント目当てにあわてて買うのも考え物だ。
価格.comで調べると10月上旬の記事執筆時6万7千円ほどだった東芝の40A1も、10月中旬よりじわじわと上昇し、11月に入ると7万2千円ほどになっている。
この価格上昇は、特に一般の家電量販店で顕著で、これよりも上昇率が大きい製品も目立っている。
この価格上昇は、あわてて買おうとする顧客はあまり価格を気にしなくなるので、少しでも利益を確保したいメーカーや販売店によって自然発生的になされていることである。便乗値上げなどではないし、テレビなどの価格をどう設定しようが基本的に各メーカーや販売店の自由である。
ここでエコポイントがどう変化するのか見てみよう
2010年11月まで | 12月から | |
46V型以上 | 36,000 | 17,000 |
40V型 ,42V型 | 23,000 | 11,000 |
37V型 | 17,000 | 8,000 |
26V型, 32V型 | 12,000 | 6,000 |
26V型未満 | 7,000 | 4,000 |
おおよそ、3,000ポイントから、19,000ポイント減少する。
テレビ自体の価格と、ポイントの割合でこの減少が効いてくるのが26型から40型の製品だ。
11月までのポイントを10月上旬までに使うと、26型は場合によっては3万円台、40型は4万円台も可能だった。11月になると値上げ効果により26型は4万円台、40型は5万円台になるがそれでも十分安く感じる方は多い。
しかし問題は12月以降である。12月になると駆け込み需要の反動で売上げが激減することが考えられる。その場合、テレビ本体の価格が下がることは必須で少なくとも10月上旬の価格までは下がるだろうし、もっと下がるかもしれない。
売れ筋の26型から42型程度は、12月以降も6,000から11,000ポイントはつく。2010年11月の次に来る駆け込み需要は2011年6月頃と予想されるが、4月から5月まではさらに安い価格になっていることもあるだろう。
もちろん、地デジ移行後の7月以降になると、日本のテレビ価格もようやく世界レベルまで追いつく可能性もある。
ということで、地デジ移行前に地デジ対応テレビを購入したい方は2010年12月から5月頃までの値動きに注目しよう。
2台目など地デジ移行後でも問題ない場合は2011年7月以降に選ぶのもいいだろう。