Amazon.co.jpがAmazon.comなどに続き、音楽ファイルのMP3ダウンロードを2010年11月に始めた。
Amazon.comがこのサービスを始めたのは2007年9月なので、遅れる事3年という事になるが、始まる事自体は歓迎したい。特にDRMフリーであることはユーザーにとって利便性が非常に高く、今後のサービスの進化にも期待したいところだ。
とは言う物の、今回始まったサービスの価格をみると、アメリカでの価格よりはだいぶ割高だ。日本では音楽や映画のコンテンツ自体、アメリカと比べると高いが、それをそのまま反映した価格となっているようだ。
日本では1曲あたり150円が基準のようだが、アメリカでは$.99となる。為替の問題もあるが、感覚としては日本の価格はアメリカに比べ1.5倍という感じだろうか。
アルバムも日本では1500円程度に設定されている事が多いようだが、アメリカでは$7.99となっている。
これはCDと比較するとわかりやすいかもしれないが、アメリカのAmazon.comではCDは$9.99程度で販売されている事が多い。つまり、ダウンロード版の方が安いわけだ。日本では1500円となっているが、日本で一般的に販売されるCDは2種類あって比較しにくい。
輸入版は1500円から2000円で販売されている事が多いが、ダウンロード版と比べると若干安い程度でしかない。独自のライナーノーツなどが加わっている事が多い国内版は2500円から3000円程度で、ダウンロード版に比べると倍近くする。
こうみると、Amazon.co.jpのサービス価格は、iTunesなど他のサービスの価格と横並びかつ、国内版販売業者と調整したであろう事がよくわかる。
また、DRMフリーという事で、iTunes同様に対応する邦楽がかなり少ない事は前年と言わざるを得ない。
少なくとも、毎月大量に購入するような洋楽ファンにとって、Amazon.co.jpは利便性は高まる物の、従来同様、CDを自分で輸入するのが安上がりになる事は間違いない。