Windows 7ではDLNAやデジタル放送など、各種メディア再生機能の対応が進み、クライアントにあるメディアファイルだけではなく、ネットワークにつながった機器への配信なども出来るようになった。
デジタル放送の対応では、1万円を切るような簡易チューナーを使えば、Windows Media Centerでテレビを視聴するようなことも簡単にできる。
もちろん、HDMIやHDCP対応のDVI入力付きモニタが必要だが、技術的には他のPCへ配信することも出来る。
これが出来れば、ケーブルレスで、地デジ放送などをノートパソコンで視聴することが出来るようになる。もちろん、ワンセグではなくフルセグだ。
しかし、これには一つ問題があり、機器と再生ソフトがDCTP-IPに対応している必要がある。日本のデジタル放送は、DCTP-IPで著作権保護が行われていることがその理由だ。
残念ながら、様々な規格に対応するようになったWindows 7も、DCTP-IPには対応していない。
ここで必要になるのはDCTP-IP対応のチューナーとソフト。
アイオーデータ機器のGV-MC7/VZは3波対応のUSB接続チューナーで、定価12,500円。
デジオンのDiXiM Digital TVはDCTP-IP対応のクライアントソフトで2009年11月のアップデートでWindows 7に対応する。
もちろん、DLNAに対応するレコーダーなどを使えば、様々な機器でメディアファイルを相互に再生できるようになる。
各キーワードの簡易解説
DNLA Digital Living Network Allianceの略。これに対応して各機器間は相互に接続できる。
HDCP High-bandwidth Digital Content Protectionの略。ディスプレイまでの信号を暗号化する技術。
DCTP-IP Digital Transmission Content Protection-IPの略。DLNAで使用する暗号化技術。
HDMI High-Definition Multimedia Interface。テレビなどに使われるインターフェース。
DVI Digital Visual Interface。PCの画像出力インターフェース。