最近販売されている民生用のビデオカメラのはAVCHD対応機がほとんどです。
AVCHDという規格がよいかどうかは別にして、少なくとも今までのコンピュータでは扱いにくいフォーマットであることは確かです。
フルHDで容量が大きく、再生するのにもCPUパワーを必要とすると問題だらけですが、最近のそこそこなPC(デュアルコアで2GHz、そこそこよいGPU)ならとりあえず再生することは出来ます。
問題は編集や保存で、編集がさくさく出来るようになるにはまだ数年かかりそうですし、保存も、年間数百GB分の動画を撮影するとかなら現実的な保存手段はHDDしかありません。
SDHCなどのメディアで撮影し、16GBや32GBなどのカードをそのまま保存するというのも考え方としてありますが、カード1枚あたり1,000円くらいならあるかもしれませんが、2009年夏時点でこの数倍の価格なのでまだ現実的ではないでしょう。
Blu-rayにするというのも、編集などの手間を考えると難しいところです。
また、ビデオカメラが10万円くらいなのに、Blu-rayへ焼くためにさらに10万円などの出費が必要、さらにBlu-rayメディアはそこそこ高く、親戚などに配るにもBlu-rayプレーヤーが無い場合もあるなどいろいろな問題があります。
DVDにするのが一番手っ取り早いかもしれませんが、これではせっかくのフルHDが無駄になりますし、Blu-rayと同じように編集などの手間がかかります。
現時点で一番手っ取り早いのは、AVCHDのフォルダ構造のままHDDにそのまま保存してしまうという方法です。
Windows 7では、何のプラグインやソフトも必要とせず、AVCHDで録画した.MTSファイルをそのまま再生できます。
Macの場合は、そのまま再生するにはVLCなどのソフトが必要ですが、付属のiMovieで取り込み編集が可能です。
ここで注意が必要なのは、デジカメのJPGのように、*.MTSファイルだけ保存すると後で編集ソフトを使う際に不都合が生じる可能性があるという点です。
AVCHDフォーマットは*.MTSファイル以外に別フォルダに管理ファイルなどを作成するので、そのファイルやフォルダ構造が重要になります。
メモリカードなどに入っているデータを、丸ごと別のHDDにコピーしましょう。
これでとりあえずは、オリジナルデータを保存したことになり、再生などもコンピューター上で出来ます。
編集はコンピューターをAVCHDに見合う性能の物にしてからでかまいませんし、とりあえずDVD画質で編集しておくというのもありでしょう。