IMEとFEP 日本語入力の仕組みと名称変化

日本語など、アルファベット以外の文字入力ではFEPやIMEが使われますが、この名称や機能は時代とともに変化しています。

文字入力の基本

パソコンのキーボードで日本語を入力するには、キーの数が少ないのでそのままでは入力できません。

英語など欧米の言語の場合、文字数が30文字以下のため、キーボードから直接文字を入力できますが、日本語の場合、ひらがな、カタカナ、漢字など数千文字あり直接入力は出来ません。同じように入力できない言語に中国語、韓国語などがあります。

このような言語で入力するためには、かな入力の場合ならかなを入力した後に、必要に応じて漢字に変換します。一般的なローマ字入力の場合、ローマ字からひらがななどにしてその後に必要に応じて漢字に変換します。

IMEの登場

このような入力方式はインプット・メソッド(Input Method、IM)と言います。
OSにこのインプットメソッド用の仕組みが組み込まれており、この仕組みを使った入力の仕組みはインプット・メソッド・エディター(Input Method Editor、IME)と呼ばれています。
Appleの場合は公式にはIMと呼んでいるようです。

Windowsの場合はMicrosoft IME、macOSの場合は日本語入力プログラムという名称の日本語入力IMEが組み込まれています。

それ以外のIMEとしてはATOK、Google日本語入力があります。

以前使われていたFEP

Windows以前のMS-DOSなどではOSの仕組みが異なり、Front End Processor (FEP)という仕組みで日本語を入力していました。
FEPはOSの前(Front)に文字入力を処理するものだったので、FEP(エフイーピー、フェップ)などと呼ばれていた仕組みが使われていましたが、前述したように、この仕組みは現在は使われていません。

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