GALAPAGOSの今後が気になるシャープの電子書籍関連事業の流れをまとめた
1990年代? ISP事業シャープスペースタウン(Sharp Space Town)を開始
1999年5月 シャープスペースタウンでザウルス向けにコンテンツを配信
2001年7月 ザウルス文庫(SpaceTown for Zaurus)向けにMDF(XMDFの初期版)を開発
2006年3月 ISP事業シャープスペースタウン終了
2006年4月 SpaceTownブックス開始
2006年6月 Sharp Space Town for Zaurus 終了
2010年4月 Windows 7などに対応するブンコビューア 6.0公開
2010年9月 クラウドメディア事業GALAPAGOSを発表
2010年10月 CCCとの業務提携事業TSUTAYA GALAPAGOSを発表
2010年12月 メディアタブレットGALAPAGOS販売開始
2010年12月 TSUTAYA GALAPAGOS開始
2011年6月 GALAPAGOS App for Androidを公開
2011年7月 SpaceTownブックス終了を発表
2011年7月 XMDFビルダーの無償提供を開始
2011年8月 2010年12月に発売した専用端末メディアタブレットGALAPAGOSを汎用Android端末へアップデート
2011年8月 イーモバイル向けメディアタブレットを発売
2011年9月 SpaceTownブックス終了
2011年9月 2010年12月に発売したメディアタブレットの販売終了
2011年9月 CCCとの提携事業TUTAYA GALAPAGOSの提携を解消しシャープの子会社化
シャープは、1990年代パソコンやPDA(ザウルス)に向けてISP(プロバイダー)事業を展開していた。プロバイダー事業では単にインターネットへの接続だけではなく、会員になると受けられるサービスなどの競争があり、さらにノートパソコンMebiusやPDAのザウルスなど自社端末へのコンテンツ配信の意味もあり、1999年から「ザウルス文庫」などとして電子書籍事業を開始した。
2001年には現在のXMDFにつながる電子書籍フォーマットMDFも開発。その後、ザウルス文庫などは盛り上がる事無く、2006年のISP事業撤退に関連し、次のサービス、スペースタウンブックスへ引き継がれた。
その後も、スペースタウンブックス自体は盛り上がる事無く、2010年のGALAPAGOS事業が開始される。GALAPAGOS事業ではXMDF 2.0にも言及されるなど、フォーマットや専用端末含めて事業展開する事が公表される。
10月にはCEATECにあわせるようにTSUTAYAと共同で開始される電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」が発表される。
メディアタブレットのGALAPAGOSはシャープの提供するコンテンツ用の専用端末で、一般の店頭では販売されず、直販などに限定していた。2011年8月にはAndroid汎用端末にアップデートされるなどし、イーモバイル向けの端末が8月に販売された。
9月になると、メディアタブレットの販売終了が告知され、一部でGALAPAGOS事業自体の撤退と誤解されもしたが、TSUTAYA GALAPAGOSのサービスは続く。
販売終了が告知された翌日に同社の濱野稔重 副社長執行役員 兼 通信・ソーラー事業担当が会見し「撤退しない、来年にも新端末を追加販売。事業拡大する」するとした。
9月27日にカルチャ・コンビニエンス・クラブ(CCC)との提携事業TSUTAYA GALAPAGOSの提携を終了を発表し、9月30日よりシャープ単独の事業に変更される。
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