電子書籍でマンガのカラー版があたりまえに?

電子書籍によって、カラー印刷のコスト問題がなくなり、漫画をカラーで配信できるようになりました。
といっても、日本の漫画は基本的にモノクロ雑誌で発表されるので、過去の作品もそうですし、これからの作品もモノクロが主流であることは変わらないでしょう。

しかし、最近そのモノクロだった漫画を彩色したカラー版が登場し始めています。
例えば、尾田栄一郎の「ONE PIECE」、冨樫義博の「HUNTER×HUNTER」はAmazonやiTunesで配信が始まっています。
荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」もカラー版の配信が始まっており、iTunesでは第4部のカラー版を先行配信しているようです。

カラー版の漫画は元々、日本の携帯電話向けに配信が始まっていましたが、これらのデータを活用し、今後の本格的な電子書籍普及に備えていることが考えられます。

しかし、このカラー化には時間がかかるので、モノクロ版のコミックが出てからしばらく経たないと入手できません。

例えば、ONE PEICEの場合、2011年8月4日に発行された63巻まではカラー化されています。
2011年11月4日に発行された64巻のカラー版は2013年3月現在公開されていません。2013年3月現在、69巻まで出ているので最近のストーリーを楽しみたい方はカラー版の恩恵は受けられません。

漫画は雑誌に公開。その後単行本へ、時間が経つと文庫本も、という流れでした。

これからは、単行本の投入タイミングで電子版も投入、その後、カラー版を追加という流れになることが予想されます。
場合によっては、カラー版とモノクロ版が雑誌発表と同時に発表になる可能性もあります。このあたりは、ユーザーがどちらを望むかという点に尽きますが、答えはカラーに向かうのは確実でしょう。

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