最新デジタル機器を何に使うかわからないなら手を出さない方がいい

パソコン、インターネット、電子手帳、携帯電話、スマートフォン、タブレットなど、新しいデジタル機器が続々と登場している。

インターネットが普及し始めた1995年頃にはWindows 95が登場し、パソコンブームとなったが、多くのインターネットやパソコンの使い方がよくわからない方が飛びつき、挫折していった。
挫折してった方の多くは、使い方がわからないとか、何に使ったらいいかわからないという受動的な人だ。能動的に何かやろうとしていった一部の方は、新しいビジネスを生み出し、一般ユーザーの多くは生活に生かしている。

携帯電話が普及し始めた1990年台後半には、いち早く使い出した人に対し、「そんなに電話するのかよ」とか、「携帯電話なんか使い道が無い」とか多くの方が考えていたようだ。しかし、携帯電話自体は単なる電話機で番号を押せば通話ができるという簡単な機能だったので、誰にでも使うことが出来た。いつでもどこでも連絡ができるようになったので、今ではほとんどの方が携帯電話を所有する、現代人の生活必需品になってしまった。

そして、携帯電話からiPhoneやAndroidなどのスマートフォンになり、iPadなどのタブレットが普及し始めている。
携帯電話で電話や簡単なメッセージのやりとりしかしてこなかった方に、iPhoneなどでインターネットをパソコンのように使えたり、アプリで様々な事ができると説明されても、イマイチぴんとこない方が多いようだ。
タブレットも同様で、スマートフォンで十分と考えている方に、画面サイズが大きく、性能に余裕があり、スマートフォンより活用の幅が広がると説明されても、どう活用したらいいかわからないのか、不要と考える方も少なくないようだ。

これは、どちらかというと、この最新の機器は自分の周りの何かに生かせるのではないかといった、将来性を予想できない人に多い。インターネットを初めて見て何に使うかわからなかった方は、能動的に誰かがやっていることをなぞるだけだったが、将来性が予想でき、ある程度技術もあった方は新たなビジネスを生み出すなど新しい道に進んでいった。

初期の電子手帳は、シャープなどが出していた単なる電話帳的な機能の製品から、PalmやWindows Mobileを経て、iPhoneやAndroidへ進化していったが、iPhoneやiPadなども将来は何か別の物に進化する可能性がある。
初期の電子手帳は機能は少ない物の、当時はある程度使える物だった。現在のiPhoneやAndroidなども今はすごい機能が満載だが、10年後に使われている同様のコンセプトのデバイスに比べると、機能は劣る物となるだろう。

現在、単なる携帯電話は、より進化したスマートフォンへ、移行しつつある。
今までデジタルデータの処理に使用していたパソコンと、スマートフォンの間を埋めるデバイスとして、タブレットが普及し始めている。
タブレットの台頭でパソコンの売上げが減少する事が予想され、パソコン各社はタブレットに負けない魅力のパソコンを開発するなど、各デバイス間での競争も激しくなっている。

タブレット自体もサイズ別などに様々なバリエーションが登場しようとしており、2012年現在はiPadが圧倒的だが、まだまだ発展途上だ。

パソコンはある程度機能が安定している。毎年機能は向上するが、1年もすれば大きく進化するスマートフォンやタブレットよりは革新が少なく安定した製品と言える。
パソコンは5年程度そのまま使っても最新モデルに比較すれば、性能は向上しても活用の幅は変わらないだろうが、スマートフォンやタブレットは5年もあれば3世代くらいは進化する。
その進化について行けないような、何に使ったらいいかわからない方が、そのたびに流行に飛びつけば、ほとんど使いこなさないうちに新しい物を購入することになるだろう。

最新デバイスを、この製品はこんな事に使えると自分が理解できるようになってから購入するのでも遅くは無い。

ただし、その場合はかなり時代から遅れることにもなるが、ある程度成熟したものを購入でき単純な出費という意味では少なく済ますこともできる。

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