10月 022011
 

日本のマンガは世界的に人気だが、翻訳されて正規に販売されるのはごく一部。
週刊少年ジャンプなどのメジャー雑誌に掲載されているような作品は、ある程度のマンガ愛好家には知られていても、マイナーな作品になると日本でも相当なマニアしか知られていないような作品も多い。
そんなマニアにしか知られていないような作品も、海外ファンの方がよく知っている事がある。

メジャーな作品なら比較的早く翻訳版も提供され、書店などに並ぶしアニメ化される事もある。書店に並んだりアニメ化された作品が広く知られているのは当然だが、書店に並んでいないような作品もそれなりに知られている。それがスキャンレーション(Scanlation)の影響だ。

スキャンレーションとは、日本のマンガをスキャン(Scan)して、トランスレーション(Translation)するのを合わせた造語だ。マンガの場合、雑誌や単行本などをスキャンし、ファンが独自に翻訳したものをネット上で公開している。
その翻訳速度や品質は、物にもよるが、非常に早く品質も高い。

海外では、どちらかというと書店で正規に販売されているような正規のマンガよりも、ファンによるスキャンレーションによって独自に流通したマンガの方が読者が多いと考えられている。

書店で販売されているマンガは日本と同じで購入しなければならないが、スキャンレーションによって流通しているのは無料で誰でもダウンロードして読む事が出来る。無料と有料の物があれば無料の方を選ぶのは当然で、それなりの品質のマンガが読めるなら有料の物を買おうとする人は少ないのは当然だろう。

しかし、一般のスキャンレーション活動は、そのような海賊行為によって著作者に損失を与えるのは良しとしていないようだ。正規の書籍が販売された後は、スキャンレーションサイトから独自で翻訳した物をダウンロードできなくする事が多い。

しかし、一度でもネット上で流通してしまえば、それをなくすのはほぼ不可能なので、正規流通品に与える影響は非常に大きい。しかし、そのマンガは多くの方の目に触れる可能性があり、プロモーションという意味では効果がある。

スキャンレーション自体はファンによる活動であり、そのファン自身は権利者に損失を与えるのが目的ではなく、日本語以外の言語でも多くの人が楽しめるようにしているだけだ。
このような行動を防ぐには日本版の提供と同時に、他言語版も正規に提供するしかないだろう。

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