パソコンの頭脳 CPUの性能を決める5つの要素

パソコンの性能を決める最も重要なのはCPUです。
インテルのCoreシリーズやAMDのCPUなどいくつか種類があるのは知っていても、何が同性能が違うのかよくわからない方も多いでしょう。

新しい物はより高性能な事も多いのですが、CPUが持つ機能によってその性能は異なります。

クロック周波数

CPUの性能を決める基本となるのがクロック周波数です。現在一般的なパソコンに使われているCPUの周波数は2GHzから3GHzです。この数字は大きければ大きいほど高性能ですが、それ以外の要素で決まることの方が多くなってきました。
例えば、2004年頃登場したPentium 4は3.8GHzという周波数ですが、2011年のCore i5 2.4GHzと比べると、クロック周波数自体は圧倒的ですが、それ以外の要素が高性能なためCore i5の方が圧倒的に高性能となっています。

例: クロック周波数が速いのは、執筆自体は高速だが、それで計算が速いわけではないような人みたいな物

コア数

最近は、1つのCPUに2つのコアがあるデュアルコア、4つのコアがあるクアッドコアも珍しくなくなってきました。
これは、CPUの主要計算部分が複数あるというものです。多ければ多いほど高速になりますが、その機能を2010年以前のソフトの一部では、その機能をうまく活用できていない物も多数ありました。2011年頃になると多くのソフトで最適化され活用されるようになっていますが、1つの仕事を2人でやっても、2倍効率化されることがないように、2つのコアだからと言って2倍になることはありません。処理内容によりますが、大まかに言えば1.5倍程度でしょうか。
通常2コアくらいでも問題ありませんが、動画処理など大量の計算が必要な場合、コア数は多ければ多いほど良いです。

例: コアが複数あると、1つの仕事を複数でできるようになるが、それをうまく管理できないこともあり単純に複数倍になるわけではないが、うまく活用すれば性能の向上幅は大きい。

アーキテクチャー

CPUはインテルなどの場合、3年ごとくらいの間隔で新しいアーキテクチャーを採用した新製品が登場します。
この新しいアーキテクチャーとは、新しい設計というような意味で、この設計が優秀であればあるほどCPUは高性能になります。
例えば、2011年に登場した第二世代インテルCore iプロセッサーファミリーはコード名Sandy Bridgeというアーキテクチャーを採用して、全世代に比べて圧倒的に高性能になっています。

例: 同じ事を考えるも、頭の出来が違うのか人より速くよりよい結果を出す人がいますが、そのような頭の出来が違うのが新アーキテクチャ。

キャッシュメモリ

CPUは計算に使用するメモリとして数MBのメモリを内蔵しています。
メインメモリとは別に使用するため、CPUからすると高速に処理ができるメモリで、このメモリが多ければ多いほど、処理速度が速くなります。
キャッシュメモリの構造などによっても、速度は変わってきますが単純にこのメモリは多ければ多いほど性能に有利と言えます。

例: 机の上で複雑な計算する場合、棚にある資料(メインメモリ内にある)から、計算に使う資料などをたくさん手元に配置した方が効率的です。そのような手元に使う資料をどれだけ置けるかがキャッシュメモリのサイズ。

スレッドの処理(ハイパースレッディング)

例えば、インテルCore iファミリーの上位製品にはハイパースレッディング(HT)という技術が使われています。このハイパースレッディングは、1つのコアで2つの処理を実行できる技術です。
複数のコアがあるマルチコアとは技術的には異なりますが、OSからみると、複数のコアがあるように見え単純にコア数の2倍のコアがあるようになります。物理的にコアが複数あるマルチコアよりは性能は落ちますが、処理速度自体は向上します。

まとめ

CPU自体の機能は以上の5つの要素で大まかな性能が決まってきます。
車はエンジンさえよければ高性能とはならないように、パソコンはCPUだけよくても仕方ありません。CPUとそれ以外の機能との性能バランスがしっかりしている必要があります。
今回紹介しなかった別の要素がそのバランスを決めることもありますので、より興味があれば、CPU大手のインテルやAMDなどのサイトなどをみてどのような機能があるのか調べてみてください。

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