3月 182011
 

Caca cola Vender at Shinjyuku

2011年3月に発生した災害により、発電量が不足したことで、空調、テレビの明るさなど、自分ができる範囲の節電を実施している方が多い。広告のネオンや照明なども消し、1カ所に2つあるような街頭を1つにするなど、各施設での様々な節電対策が行われている。

その中で、全くと言っていいほど節電されていないのが飲料自動販売機だ。
自動販売機自体は、商品展示用の蛍光灯を常時消灯したり、ヒートポンプ式と言われる省エネ型自動販売機の導入も進んでいるが、それでも1台あたり電子レンジを常時動かすような500Wから1000Wという電力を使用する消費電力の大きい電気機器だ。
電力量が大きいだけでなく、街中への設置台数も多く、天皇陛下も含め寒い中、空調を止めるなどして我慢して節電しているのに、なんでこの自動販売機はつきっぱなしなんだと憤慨している方も多いかと思う。
一応、電灯を消すなどして省電力に協力しているようにしているが、電灯は蛍光灯2本分くらいで全体の1割となる100W前後の省電力効果しかない。ライフラインとして役立つと言う方もいるが、水自体は公園などの水道からでも飲むことができる。

日本自動販売機工業会の2009年度の資料によると、日本国内の飲料自動販売機は設置数が約200万台(215万台)あり、その売上高は1台あたり年間約100万円の約2兆円(1兆9000億円 2009年度)となっている。

飲料メーカーによって異なる物の、全体の売り上げに対して、自動販売機が占める割合は30%前後だ。つまり、自動販売機を例えば半分止めてしまうと、その間の売り上げが単純系計算で半分減り、全体で85%になる。自販機がない分他のところで入手するだろうが、おおよそ1割程度は売り上げは落ちる可能性がある。
売り上げはもちろんだが、自動販売機は基本的に定価販売なので、利益率も高く、利益の落ち幅はそれ以上だ。
温調機能を切り、ライフライン用に割り切ると言うこともできるだろうが、夏にぬるい水しか買えない自動販売機から買おうと思う人は少ないだろう。

それだけ各飲料メーカーの利益に貢献している自動販売機を停止することを、飲料メーカーがやりたがらないのは当然だろう。

2011年4月10日追記
日本自動販売機工業会が発表した資料によれば、1995年から夏場の午後1時から4時までは、冷却器の運転を止める機能のピークカットに対応しているとのこと。
これは全ての自動販売機で対応していることで、現在の飲料自動販売機のほとんどがこの機能があると思われる。
しかし、この機能は7月から9月までの午後1時から4時までに限られ、今回のように3月に計画停電があった際には全く関係なく動いていた。
批判されるようになってから、夏場は停止しているとわかりやすく公表するのもいいが、信号を受信して強制的に温調機を切るような機能をつけるというような、さらに前向きなことも期待したいところだ。

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  7 Responses to “年間2兆円売り上げる飲料自販機 節電でも自販機を止めない理由”

  1. 電力が足りない今現在、各メーカー共AC広告に協力しているはず
    ですが、AC広告不審になりますね、暑い夏になってから
    停止しても不信感だけがのこりますね

  2. 自動販売機の業界4団体で構成する「清涼飲料自販機協議会」が主体となって清涼飲料自販機の24時間消灯を既に実施しています。

    http://www.jsvmc.jp/kentei/info.html

    また、3月11日の地震で都内のJR、私鉄、地下鉄等の公共交通機関が全面ストップし、止む無く徒歩で帰宅(何時間も・・・)した際には、自販機で飲料を購入することができて大変助かりました。
    自動販売機はライフラインの一部となっている側面もあるのではないでしょうか。

  3. 最近街中や駅の自販機の照明が消えている事を見て、色んな所で様々な方々が節電に取り組んでいるのだなと痛感します。照明が消えていると、故障中みたいでその自販機で買うのをためらいます。私と同じように感じる人がいて売り上げが下がってしまいそうですが、上の「2」の書き込みを拝見すると業界上げて節電に取り組んでおられるようなので、私自身も節電に取り組まねばと感じます。

  4. 日本は自販機の数が多すぎるとよく感じます。よく売れている場所なら自販機は必要でしょうが、
    中には「ここにあって売れるの?」と思うような場所に設置されていたり、売り上げが期待できる
    かどうか微妙なのに、2台~3台と続けて設置されている場所もあります。これらを1台にしたり、
    売り上げの悪い自販機は撤去すれば、これだけでも随分節電になると思います。

  5. 私の近くでは薬屋さん、米やさん、お菓子やさん、クリーニング店、が並んで自販機を、設置しており、合計8台が並んでいます、さらに、この横丁に2台、20mくらいの駐車場に1台設置されています、なかには,照明が点灯されている自販機もあいます
    これって、今現在必要でしょうか?計画停電でヨーグルトや納豆など24時間、電力を必要とする生産者もいることも忘れていませんか、日本経済、世界経済が破綻してからでは遅すぎますね

  6. 「4」「5」に書いておられること、同感です。
    うちの近所の自販機も去年1台だったのにいつの間にか2台になりました。
    うちは田舎です。
    ジュースは手軽に買えるが、納豆が買えないでは困ります。
    まずはタバコの自販機やめて欲しいです。
    嗜好品なので飲料品より必要度低いです。スーパーやコンビニで買ってください。常温モノですし買い置きできます。
    真夏にエアコンが使えないせいで人が死ぬのは嫌です。
    電力不足が解消するまでの間だけでも飲料メーカーさんには協議してもらって自販機を減らして欲しいです。

  7. ある大学教授(電気専門)の話によると、首都圏の自販機を全部止めると、それだけで夏の計画停電は必要なくなるそうです。詳しいことは知りませんが、炎天下に冷蔵庫を置いているわけですから、かなりの電力を消費しているだろうことは想像できますね。缶もペットボトルも常温保存可能なのですから、照明と冷蔵または保温機能をストップさせて、ボタンを押せば常温商品が出てくるようにすれば、ライフラインとしての機能も維持できます。稼働自販機を半分にするなど数を減らす方法でも、かなりの節電になります。
    その教授によれば、清涼飲料水メーカーのお偉いさんが経団連の幹部に多いので、なかなか自販機が止められないんだそうです。
    暑い夏に人を冷やさずジュースを冷やしてどうするのでしょう。電気、自動車大手も工場稼働日をずらすなど大きな対策をしている昨今、飲料水メーカーにも痛みを分かち合ってもらいたいものです。

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