11月 292010
 

電子書籍端末を選ぶ上で、ハードウェアの機能以上に大切なのは、その端末がどのプラットフォームに対応し、そのプラットフォームが将来どうなるかという点。

電子書籍の各ハードウェアは各社独自のプラットフォームを用意し、そのプラットフォーム上で認証された端末、書籍などを読めるようにしている。

シャープはTSUTAYA GALAPAGOSという電子ブックストアを開設し、そこで電子書籍などを販売する。ここで購入した書籍などは、GALAPAGOS メディアタブレットなどで表示できるようになる。
ソニーのReaderもソニーの本屋 Reader Storeで購入した書籍などを、Readerなどで表示することが出来る。

各プラットフォーム、端末は独自のサービスとして提供されており、それぞれのサービス端末間を行き来することは出来ない。
つまり、TUTAYA GALAPAGOSで、芥川龍之介の羅生門を購入したとして、そのファイルをソニーのReaderにコピーしても表示することは出来ない。
それぞれのプラットフォームでは、表示できる端末を限定しており、購入したファイルの汎用性はない。

もちろん、ファイルの種別、コピープロテクションの有無などにファイルの汎用性は異なるが、各社自社提供のプラットフォームに利用者を囲い込む戦略である。
そのため、利用者を増やすために対応書籍の数などを競っている。コンテンツを提供する側も、ユーザー数や、それによって受けられる利益などをかんがみ判断するが、最終的には端末数によって決まるだろう。
その点では、動画や各種アプリなどを展開しやすい多機能端末の方が有利といえる。

また、単に自社端末だけでプラットフォームが完結しない点も注目だ。
例えば、AmazonやBarnes & Nobleなどは既にiPadやiPhone、Android端末などに向けてアプリを提供している。これに加えて、WindowsやMacでもコンテンツを表示可能なため、現存するほとんどの電子デバイスでコンテンツのサービスを受けられるようになっている。もちろん、これは専用ハードウェアを所有していなくてもサービスを受け入れられる。

ほとんどの方がWindowsやMacなどのパソコンを所有しており、場合によってはiPhoneやAndroid端末を所有しているだろうから、試しにこれらのサービスを体験したいだけなら、わざわざ専用端末を購入する必要はない。
パソコンで電子書籍を読むのは気軽に読むには難しいし、各種スマートフォンでは画面サイズの問題がある。本格的に利用するなら専用端末が適しているが、2010年末や2011年の時点ではあわてて購入する必要ないだろう。

各社のサービスはまだ始まったばかりで、どのプラットフォームが成功するのか、それとも複数のプラットフォーム乱立が続くのかはわからない。
ある程度、各社の動向を見極め、自分が必要とするコンテンツが提供されるプラットフォームを選ぶべきだろう。

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