11月 152010
 

電子書籍の登場で、紙の書籍市場が今後どうなってしまうか読めないため、電子書籍にネガティブな印象を持つ人もいるし、逆に商機ととらえて様々な分野で活躍中の方もいる。

そんななか、電子書籍の利点がまだよくわからないという方も多いであろう。
一般的に言われているのが、流通が電子化されることでの効率化などだが、電子書籍の利点はそんな物ではない。

まず、紙に印刷するしかなかった書籍は、紙に印刷できる物しか流通させることが出来なかった。つまり、文字やイラスト、写真などでしか表現できなかった。また、小説などは、一色刷が基本なのでカラーで表現することも出来なかった。

それが、電子版になると、文字やイラスト、写真は当然として、アニメーションや動画、音楽など様々なメディアを統合したパッケージとして流通させることが出来るようになる。

つまり、従来文字は本や雑誌、音楽はCD、映像はDVDだったのが、このすべてを融合するコンテンツを作ることが出来るようになる。
実際に、村上龍は小説「歌うクジラ」において、坂本龍一によるこの小説だけのオリジナル音楽を収録している。
また、よしもとばななは小説「もしもし下北沢」において、紙の書籍版では印刷の関係で収録できない新聞連載時のカラーイラストを、電子版では完全収録している。

このように、すでに電子版ならではのコンテンツ制作も本格的になっている。

このようなことは、単に娯楽用の書籍だけではなく、教育向けの書籍などでも可能であり、より学習効果が高いようにインタラクティブのコンテンツを入れることも出来るだろうし、様々な可能性が考えられる。
紙の書籍にはそれにしか出来ない利点もあるが、電子版には電子版だからこそ出来る利点も多い。

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