1月 312010
 

KindleやiPadなどは電子化された出版物を読むのに適した端末です。
iPadは液晶でカラーの端末なので、雑誌のように写真の多い出版物や、ビデオなども絡めたコンピュータ的な物に適しているでしょう。
Kindleのように、E inkなどの電子インクをディスプレイに使った物は、文字を紙で読んでいるのと同じように表示できるデバイスです。こちらのほうは小説など文字が主体で構成された物に適しているでしょう。

このデバイスの特性や、それぞれの競争はともかく、電子出版自体はこのような端末の登場により本格的になることは間違いありません。

それによって、音楽CDと同じような状態になる事が予想されます。
音楽CDはシングルとアルバムという分類がされていましたが、iTunes Storeなどで、アルバム内の曲をバラバラに購入することが出来るようになりました。これによって、10曲ぐらいがセットになったアルバムは売れなくなりました。
電子販売でのアルバムは、そのアーティストの大ファンか、アルバム自体が1つのテーマになっているような、コンセプトアルバムしか売れなくなりつつあります。
これと同じ事が書籍でも起きてくるのではないでしょうか。

実用書などでは、何章かに分かれていても、自分の読みたい物が一部の章だけということがよくあります。
印刷された書籍の場合、印刷や流通のコストの関係で、製本された本という形が唯一の商品でした。電子出版では、一部の章だけ購入するということが技術的には可能になります。

需要が少ない技術書などは、電子出版でも価格が高く売り上げは少ないと予想されます。しかし、基本的なことを書いた初めの章を一般に理解できるように構成することで、本来は売れない層にまで販売することが可能になります。
また、雑誌などの人気コラムも、それだけを販売することも出来るでしょうし、その購入者などに、雑誌自体の優待販売を則すような販売戦略も可能となります。

これは技術書だけではなく、あらゆる書籍に拡大し、従来は印刷と製本で固定されていた商品がより柔軟に展開できるようになります。
また、今まで以上に専門化されたコンテンツのマネタイズも簡単になります。
今のところ、紙の本をベースにした電子書籍が販売の主体なので、1つの商品として販売されていますが、この特性を利用した電子書籍を意識した商品が登場するのももうすぐでしょう。

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