1月 252010
 

クラウド・コンピューティングが普及する事で、ほとんどの事はネット上のどこかにあるサーバーにやらせればよくなり、クライアントは単なる表示デバイスになるというような意見があります。

遠い将来、おそらく10年や20年後には全世界でそうなっているのかもしれません。

しかし、ここ数年でそれに近くなるのはネット環境の特に充実した東京など、一部に限られるでしょう。東京ですら、例えば2013年にそうなっているかは怪しいところがありますが・・・

クラウド・コンピューティングにより、クライアントではデータを保存する能力や演算能力自体もほとんど不要になることが予想されていますが、これは高速なインターネット回線回線に確実に接続できる前提でのことです。

現在でも、日本の東京など大都市圏ではネット接続環境は充実していますが、数年後には、光ファイバー、WiMAXやLTEなど、さらにサービスを拡充するでしょう。
それでも問題として残るのが、通信帯域や電波の問題です。

今ではほとんどの場所で携帯電話の電波は届くようになりましたが、ここまでくるのに10年以上の月日がかかりました。
おそらく、WiMAXやLTEは従来の経験を生かし、急速に電波環境を改善していくでしょうが、数年の歳月がかかるでしょう。
それをクリアしたとしても、帯域の問題は残ります。
単純に静的なWebサイトやメール、インスタントメッセンジャーなどのテキストやちょっとした画像が主体のデータを使うだけならいいのですが、本格的にクラウド・コンピューティングを使う場合のデータ量は莫大です。

例えば、動画編集までクラウド環境で行おうと思うと、フルHDの動画データは光回線でも送るのに難儀するレベルで、これがクラウド環境で快適に使えるようになるには、相当の技術革新も必要となるでしょう。

また、これらのサービスや関連機器は全世界で使うことで、コストダウンにつながりますが、通信環境が充実している国は、日本の都市圏など一部地域に限られます。
知らない方には、環境が良さそうにも見える北米は特に通信環境が悪いことで有名です。ネットサービスは北米が主体的な地位にあることも多いのですが、こればっかりは通信環境が充実している場所で技術が伸びる可能性も残しています。

なによりも、クラウド・コンピューティングを本格的に活用するには、世界的な通信環境の改善は必須で、それには相当の時間が必要となります。

少なくともここ数年は、クライアント・コンピューターでも、ある程度の演算能力と、データ保存能力は必要とするでしょう。
その後、10年や20年後がどうなっていくかは、今後の通信環境の改善や技術革新をみて判断していくしかありません。

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