MacBookの価格を下げるとどうなるか?

2009年10月に発表された新しいMacBookは、価格はそのままに性能を上げた新製品だ。
しかし、10万円というのは、日本市場では高くはないが、世界的なノートパソコンの販売価格から見ると若干高い。
全世界で一般的なノートパソコンの価格はUS$800前後で、日本円で言うと7万円から8万円程度。それに比べると2割ほど高い。

AppleもMacBookの価格を下げたり、Apple版のネットブックを製品化するのは簡単だ。
MacBookのスペックを下げたり、簡単なデザインやスペックの指示だけAppleが行い、ネットブックを製造している企業に低価格版のMacBookの製造を依頼するだけなので、やろうと思えば短期間に製品化できる。

しかしAppleはそれをやらない。Macは他社と比較した場合に、ソフトも含め付加価値のあるパソコンで、安くて出来ることが限られる製品にはしたくないのだろう。

それでも、MacBookをコストダウンする余地は十分残されている。
どこを削れば安くできるかをチェックしていこう。

液晶を低コストな物にする
現行機では、13.3インチで1280×800の解像度を持つLEDバックライト採用の若干高コストなパネルを採用している。
これを冷陰極管仕様の16:9液晶採用で1366×768の解像度の物にすることで、液晶パネルのコストを下げられる。

バッテリを低コストな物にする
ノートパソコンにしめるバッテリのコストは、液晶やCPUなどと同等に高い。
新MacBookでは、60WhのMacBook Proと同じ7時間駆動、1000回充電対応のバッテリを採用している。ネットブックなどは40Wh程度の汎用バッテリを採用しており、このように低コストのバッテリを採用するだけでコストを削減できる。

光学ドライブを外す
光学ドライブを利用する機会は減っており、ネットブックなど低コストな製品では付けなくても問題ない。実際MacBook Airには付いていないので、外付けドライブは既に用意されている。必要な場合はこれを追加すればいいだろう。

HDD容量を下げる
250GBを採用しているが、160GBに変更するだけで若干だがコストが下がる。

CPUのグレードを下げる
2.26GHzのCore 2 Duo P8400を採用しているが、P7370などを選択してコストを下げることが出来る。
しかし、この機能を持ったクラスのCPUではP8400は十分低コストなCPUであり、あまりコスト削減効果は高くない。

以上いくつか上げてみたが、この中で、液晶、バッテリ、光学ドライブがコスト面で最も効果が高い。
これだけで最低でもそれぞれ5,000円程度のコスト削減は可能と予想され、その他の部分も合わせて2万円程度は安くできるだろう。

このスペックで低コストなMacBookを予想してみると。

13.3型1366×768液晶採用
CPUはCore 2 Duoで2GHz
HDD 160GB、メモリ2GB
バッテリ駆動時間5時間
光学ドライブ無し
8万円程度

この製品は現行機、Windows系製品と比較し魅力的だろうか?

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