8月 262009
 

パソコンでよく使われる周辺機器の一つがプリンタだ。
プリント品質自体は数年前から特段向上していないが、FAX、スキャナなどが一体化し、デジカメプリントもワンタッチできるなど高機能化しているが、どちらかというと価格は安くなっている。

プリンタの価格が安くなっている理由は、メーカーの努力、関連デバイスの低コスト化などがあるが、プリンタのビジネスモデルによるところが非常に大きい。

一般的に使われるインクジェットプリンタは、プリンタ本体とインクをセットで使用するが、プリンタ本体が1万円から2万円で安くても、インクは全色セットで5,000円程度というような価格設定になっている。
プリンタは、赤字、もしくはほとんど利益なしで販売し、インクで儲けるというビジネスモデルが成立している。

これにより、プリンタ本体はそこそこ安いが、インクが非常に高いという構造になっている。

ここに目をつけたのが、インクメーカーでメーカー純正のインクは高いので互換のインクや、純正の使い終わったインクに追加するインクなどを販売始めた。これに対抗するために、プリンタメーカーも対応を始めた。
互換インクの販売は裁判に発展するようなこともあり、プリンタメーカーより規模の小さいインクメーカーにとってはリスクが高い。そのため、現在では既存のインクカートリッジにインクを補充する形式が多い。

プリンタメーカーとしては、空のインクカートリッジにインクを補充されてしまっては、インクの利益が無くなってしまうので、カートリッジにICチップを追加するなど様々な対策がなされている。
これらの対策も、インクメーカーによりそれを回避する策が提供されており、インクを補充することは可能。

メーカーにとっては、ユーザーが勝手にインクを補充するのを止めさせたいが、これをアピールしすぎると、それを知らなかった人にまでそのような回避策がある事に気づいてしまうし、あまりにも強制しすぎ、消費者の反発が大きくなりすぎるのも困るだろう。
プリンタメーカーにとっては、どこまでやるかは対応が難しい部分だろう。

現在、各メーカーが最終的に行き着いているのが、使い終わったインクカートリッジをリサイクルするという名目で消費者から回収する行為。

リサイクル自体は実際に行われており、一般的には消費者からの印象は良くなるだろうが、どのようにリサイクルしているかも問題だ。そのままインクカートリッジに使うなら意味もあるが、その他のプラスチック材料として使うなら、各自治体のプラスチックゴミに出したのと大差ない。

わざわざパソコン販売店にプリンタの空きインクカートリッジを持って行っている方も少なくないが、その行為にどれだけの意味があるのか、そもそも正規のプリンタを買う必要があるのか、しっかり考えた上で行動していただきたい。

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